ギフテッドは疲れやすいということに関して、当事者の目線で考えてみました。 お子さんが疲れやすいと感じているお父さんお母さんはぜひご覧ください。
ギフテッドに関連する検索ワードを見ていたところ、「ギフテッド 疲れやすい」というワードを見つけました。
私も以前、妻に自分の特徴について聞いてみたところ「疲れやすいよね」と言われたことがあります。
そこで、今回は「ギフテッドは疲れやすい」ということに関して当事者なりに考えてみたいと思います。
ギフテッドって何?という方はこちらの記事【ギフテッドとは】をご参考ください。
目次
ギフテッドは疲れやすいとは
ギフテッドについて調べると、その特徴として「疲れやすい」というワードを見かけることがあります。
私が調べた限りギフテッドの傾向を持つ方が、そうでない方と比べ疲れやすいということを証明するような調査結果は見つけられませんでした。
しかし、ギフテッド研究をしている方や、専門家などの言葉としてそのような発言を見かけることはあるので、ギフテッドと関わりの深い方の経験値としてはそのような傾向が見られるということなのだと思います。
ギフテッドが疲れやすい理由について考える
私は「ギフテッドが疲れやすい」と言われていることに関して、下記のような理由があるのではないかと考えています。
- 過集中
- 過度激動(OE)
- 生きづらさによるストレス
過集中
ギフテッドの傾向を持つ方の中には高い集中力を持つ方や、過集中という特徴を持つ方が多いと言われております。
過集中についてはこちらの記事【過集中でも心配無用!当事者が過集中の対策や活かし方を解説】で触れておりますので、詳しく知りたい方はご覧ください。
私も経験がありますが、集中するということには大きなエネルギーを使うので、集中力が切れたときに極度の疲労感に襲われるということがあります。
簡単に言うと、「考えすぎて疲れる」という現象ですね。
それがギフテッドが疲れやすい言われる原因の一つではないかなと思います。
過度激動(OE)
過度激動(OE)とは、簡単に言うとギフテッドの傾向を持つ方の特徴の一つで、5つの領域(精神運動性・感覚性・知性・想像性・感情性)に関する刺激に対して、人より反応する性質のことです。
詳しくはこちらの記事【ギフテッドの過度激動(OE)とは】でご説明しておりまのでご覧ください。
HSPのように、感覚過敏であったり感受性の強さといった特徴を持つ方もいるので、それにより疲れやすいということが言えるのではないでしょうか。
生きづらさによるストレス
ギフテッドの傾向を持つ方の多くは、生きづらさというのを感じたことがあるという調査結果もあります。
その調査に関してはこちらの記事【[ギフテッドあるある]当事者目線のあるあるをご紹介】で触れておりますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
特にこどもに多いと思うのですが、(こどもは大人と比べて自分なりの対策が身についていないため)周囲の無理解や、会話の噛み合わなさから、日常的にストレスを感じるという方も多いと思います。
それが疲れといった形で表れてしまうということもあるのではないでしょうか。
お子さんが疲れやすいと思ったら
大人の方であれば、仮に「疲れやすい状況をなんとかしたい」という気持ちがあったとしても行動することにより多少は自分の力で改善できると思います。
もしギフテッドの傾向を持つ大人の方で悩みがあるという方はこちらの記事【ギフテッドの大人が快適に楽しく生きる方法】が参考になるかもしれないのでぜひご覧ください。
しかし、こどもの場合は自分にできることにも限界がありますので、周りから(特に両親)のサポートが大事だと私は考えます。
まずは疲れの原因を見つける
具体的に何ができるかということですが、まずはお子さんの疲れの原因を見つけることだと思います。
当然のことですが、人によってその原因は違います。
上で挙げたこと以外の原因で疲れているという方もいるでしょう。
もし疲れの原因がわからない場合は、ストレスの原因を探りましょう。
身体と心は繋がっています。ストレスが疲れの原因となっている可能性も高いです。
疲れの原因を見つけたら、理解して受け入れてあげる
疲れの原因を見つけたら、親としては何か対策をしてあげたくなると思います。その気持はわかります。
しかし、対策よりも必要なのは理解して受け入れてあげることです。
対策がダメというわけではないのですが、その原因の多くはギフテッドの特性によるものが多いと思います。
そうなると現実的に対策するというのが難しいケースも多いと思います。
そこで、対策することよりも受け入れてあげることが重要だと私は考えます。
親が理解して受け入れてくれている(疲れやすいことに対してネガティブなことを言ってこない)だけでもこどもにとってはとても心強いことだ思います。
「それはあなたの個性だからそのままでいいのだよ」と「周りの子はもっと疲れないで頑張っているのだからあなたも頑張りなさい」と言われるのではどちらがこどもにとって良い環境なのかは一目瞭然ですよね。
仮に疲れの原因が見つからなくても、このように親が受け入れてくれることができればそれでも良いと思います。
そういった親の理解がこどものストレスを減らし、結果として疲れを軽減させる効果もあると私は信じています。
まとめ
当事者の考える「ギフテッドの疲れやすさ」の主な原因は下記3つです。
- 過集中
- 過度激動(OE)
- 生きづらさによるストレス
もし、お子さんが疲れやすいと感じたら、その原因を見つけて、理解して受け入れてあげることが大切です。