知らないものに対して嫌いと思う人は損をする理由[ネオフォビア]


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こんにちは。ギフ太です。
「何より大事なのは、人生を楽しむこと」


この記事では「新しいことが苦手」「知らないことは受け入れない」というタイプの人が損をする理由と私の考える対策についてお話いたします。

世の中には、知らないことを嫌いと思う人が一定数いると思います。

自覚している人もいれば無自覚な方もいらっしゃるでしょう。

その対象は人に対してであったり物事に対してであったり様々です。

しかし、それは新たな知識を拒むことに繋がるため非常にもったいないことだと私は考えております。

知らないものに対して嫌いと思う人は損をする

人には、本能として新しいものを警戒するという性質があります。

それは自分を守るための防衛本能とも言えるでしょう。

それ自体は問題ありません。なぜならこの感覚がなければすぐに危険な目に遭ってしまうからです。

治安の悪い場所へ平然と向かってしまったり、詐欺の被害に遭ってしまったり。

この性質に問題があるとすればその度合いです。

必要以上に恐怖や不安を感じたり、それが嫌いといった感情になってしまうと新しいものを受け入れられない人間になってしまうことがあります。

そうなってしまうと、非常にもったいないので少しでも心当たりのある方は対策することをオススメいたします。

ちなみに、その原因には「ネオフォビア」というものが関係していると考えられます。

ネオフォビアとは

ネオフォビア(neophobia)は日本語だと、新奇恐怖症・新奇性恐怖症と訳されることが多いです。

これは新しいものや未知のものに対して恐怖や不安を感じる心理的傾向・兆候のことのことです。

知らないものに対して嫌いと思う人の特徴・具体例

以下に知らないものを嫌いと感じてしまう人の特徴をいくつか挙げてみます。

  • 新しい食べ物や料理に対する恐怖や不安
  • 新しい技術やテクノロジーに対する不安や抵抗感
  • 新しい社会的な価値観や規範に対する不安や反発

新しい食べ物や料理に対する恐怖や不安

これは一言でいうと「食わず嫌い」のことですね。

別名フードネオフォビアとも言うのですが、こどもに関しての文脈では「ネオフォビア」と表現することもあります。

食べたことのない食材を味見もすることなく拒否してしまうという人が当てはまります。

もちろん、何でもかんでも気にせず食べていたらフグやキノコの毒に当たるといったことにも繋がってしまうと思うので、適度な距離感が大事なのだと思います。

知識として安全なことを頭ではわかっているが試したことないから挑戦したくない。といった気持ちだと、それは新しい発見を見逃すことにもなるのでもったいないなと私は思います。

新しい技術やテクノロジーに対する不安や抵抗感

新しい技術やテクノロジーが怖いと感じる方もいますよね。

これは別名、テクノフォビアと言います。

例えば、自動運転車が人が運転するより危ないのではと感じたり、AI(人工知能)が自分たちの仕事を奪うと不安を抱いたり、スマートフォンによるプライバシー侵害の可能性を極端に不安視するなどの現象が挙げられます。

ご年配の人たちがITに対して必要以上に不信感や不安を感じたりするのもこれに該当します。

関連記事:AIと共存する社会で必要なこと[AI・人工知能]

新しい社会的な価値観や規範に対する不安や反発

LGBTQ+の権利やジェンダーの多様性、夫婦別姓など、社会的な価値観や規範が変化する中で、それに適応することに不安や反発感を感じる人も当てはまります。

自分にとって何の不利益もないはずなのに、新しいことを拒絶してしまう人も多いのではないでしょうか。

知らないものに対して嫌いと思う人が損をする理由

このネオフォビアの症状が強く出ると、それによって日常生活が制限されてしまうという悪影響が発生します。

例えば、新しい食べ物を食べることができない、新しい仕事に取り組むことができない、新しい場所に行くことができないなどといった生活に支障が出てしまうようなことです。

新しいものの中には、危険なこともあるのは事実ですが、その中には自分にとってプラスになることもたくさんあります。

知らないものに対しての不安や恐怖が、嫌いや拒絶という感情にまで変化してしまうと、新たな知識や体験を受け入れなくなってしまいます。

それは自分の可能性を自ら閉じてしまうことに繋がります。

今は昔以上に新しいものが生まれている時代です。インターネットが生まれ、スマホが生まれ、AIが発展し、これからも世界は変わり続けていきます。

そんな中で、新しいものを受け入れなくなってしまうということはとてつもないリスクを負っていると私は考えます。

それこそ、知らないことに対するリスク以上のリスクだと私は考えております。

具体的には、お金や仕事、健康など、生きる上でほとんどの方に必要な情報の取得量が変わってきます。

情報が少ないだけで取れる選択肢が少なくなってしまいます。

知っている人が得をするのではなく、知らない人が損をしてしまうのです。

そうならないように、少しでも心当たりのある方はぜひ対策をしてみてはいかがでしょうか。

関連記事:「知らないと損」と考える利点とは[損失回避性の活かし方]

知らないものに対して嫌いと思う人が損をしないための対策

知らないことに対して、不安や恐怖を覚えることは本能によるものもありますし、メリットもあるので、無理に変える必要はないと思います。

気をつける点は、不安や恐怖があるからといって拒絶しないことです。

知らないことが不安で怖いなら、知ろうとしましょう。

最初から拒絶するのではなく、まずは知識入れて、そのうえで判断しましょう。

知ってから考えて、自分にとって必要ではない(好きじゃない)と思ったならそれはそれで良いと思います。

重要なのは知らないことこそ知ろうとすることです。

それさえできれば、知らないものを嫌いと感じてしまうことで損をすることは避けられるでしょう。

最後に

知らないことを知ろうとせず、新しいことを受け入れずにいると人生の選択肢が狭まるだけでなく自分の中の好奇心も薄まってしまいます。

好奇心は成長するうえでも、生きるうえでも非常に大切なものです。

こどもは好奇心により成長しますし、大人は好奇心により認知症や老化の予防ができます。

ちなみに、好奇心の大切さは下記記事でもご紹介しておりますので、こちらもぜひご覧ください。

自分自身を守り、人生をより楽しむためにも、知らないことへの興味を持って生きていきましょう。

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