他人と比べてしまうのをやめる方法


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ギフ太

(2E型ギフテッド・ITエンジニア)

ギフテッド当事者の体験談や考え方を発信しております。
ピアノと育児を楽しむ2児の父です。

こんにちは。ギフ太です。
「何より大事なのは、人生を楽しむこと」


この記事では、「他人と比べてしまう」という悩みを持つ方に向けて、パターン別の対策方法や根本的な解決方法などをご紹介しております。

他人と比べてしまい悩んだ経験はありますか?

「SNSで充実してそうな投稿を見てモヤモヤしてしまった」「他人の恋人と自分の恋人を比べて羨ましいと感じてしまった」「成功をしている人を見て嫉妬してしまった」

この記事ではそういった、人と比べてしまうということで悩んでいる方のために、私なりの解決方法をご紹介したいと思います。

心当たりのある方はぜひご覧ください。

他人と比べてしまうと起きる悪影響

まず最初に、他人と比べてしまうことによってどんな悪影響があるかについて見ていきましょう。

劣等感を抱いてしまう

勉強できる人や運動できる人、歌が上手い人に絵が上手い人、美男美女にお金持ち。自分より何かの点で優れている人を見て、「いいなー、自分も同じようになれたらな」と思ったことはありますか?

その感情自体はそこまで悪いものではありません。この気持ちだけで終われば羨望や憧れということで、特に問題も起きないでしょう。

しかし、もし優れた能力を持つ人を見て、劣等感を感じてしまった場合、負の感情が自分に向けば自己嫌悪に、相手に向けば嫉妬、妬み、僻みなどの原因になってしまうことがあります。

そして人は無意思的に自分を正当化しようとしますので、嫉妬や妬みなどを抱えたままでいると気付かぬ内に相手を非難するという考え方や行動を取るようになってしまいます。

自分がこのマイナスな感情(嫉妬や妬み、僻みなど)を抱いているのは、自分が悪いのではない、相手側に非があるのだ。という思い込みをしてしまうのです。

SNSなどで、見ず知らずの相手に誹謗中傷をしている人の中には、自分と他人を比べてしまうことが根本にある人も多いと思います。

自分が我慢していることやできないことをやっている人に対しての劣等感からくる怒りです。

「好き勝手しやがって」「何様のつもりだ」「生意気だ」「調子乗っている」などと騒いでいる人がいますが、どれも誹謗中傷をしている人は直接の被害を受けていませんよね。

それなのに不満を言うというのは、心の奥底でそういった劣等感などが原因していることが多いのです。

良い意味で他人と比べない人は、興味が自分の内側にあるので、他人のあれこれに関心が向きません。

芸能人の不倫だなんだで騒ぐ一般の方は、悪い意味で他人のことが気になってしまう状態であるというのが根本的な原因です。

優越感に浸ってしまう

優越感に浸るということは一見悪いことじゃないと思う方もいるかもしれませんね。

人によっては優越感を持つことで自己肯定感が上がるという認識を持っている人もいるかもしれませんが、それは違います。

自己肯定感に関してはまた後日記事を書きますが、他人と比較して得るものではありません。

優越感に浸ることが良いことだと思っている人は、悪い意味で調子に乗ってしまったり・人を見下す行為をしてしまう可能性が高いです。

「自分は人より成績がいいから、多少のわがままは許されるだろう」「あいつは自分よりできないからダメだ」などといったタイプの人に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

そういった優越感という勘違いをしている方は、人と比べてしまうことについて悩むということはないでしょうが、結果的に人生を損することに繋がるというのはこの記事を読んでいただいている方ならわかると思います。

ただ、このパターンに関しては、人と比べてしまうことを悩んでいる皆さんにおいては当てはまらないと思いますのでご安心ください。

他人と比べてしまう理由

では次に、他人と比べてしまうその理由について考えていきましょう。

他人と比べてしまうパターンは大きく分けて2つあります。

1つは、自発的に他人と比べてしまうパターン。もう一つは、他人との違いが気になってしまうパターンです。

順番に見てみましょう。

自発的に他人と比べてしまうパターン

まずは、自発的に他人と比べてしまうパターンです。

自発的に他人と比べてしまう理由。それは、他人と比べることが比べないことよりメリットがある(比べたい)と思い込んでいるからです。

「いや、そんなことはない」「人と比べて嫌な思いをするのはわかっているのに止められないんだ」そう思う方も多いと思いますので、ちゃんとご説明いたします。

自発的に他人と比べてしまう表面的な理由は人それぞれだと思います。

  • 優越感が得られる
  • 自分はマシだと思える
  • 自分が普通だという安心感を得られる

などが考えられますよね。

そして「他人と比べて後悔するとわかっていてもしてしまう」というパターンは他人と比べたときのメリット(上記目的)とデメリット(後悔してしまうということ)を総合的に比較検討してそのうえで他人と比べるという選択肢を選んでいるのです。

人はどんな選択も自分でしています。

選択肢を総合的に見比べて、どちらが自分にとって都合が良いか(したいことか)を選んでいるのです。違いは意識的か無意識的かというだけです。

後悔するとわかっていても自発的に他人と比べてしまうという方は、まずは自分自身でその選択をしていることを自覚しましょう。

他人との違いが気になってしまうパターン

次に、自発的に比べてはいないが、他人との違いが気になってしまうパターンについてです。

例を上げると、SNSなどで他人のキラキラした姿を見て、羨ましいと思ってしまうような場合ですね。

人は生きていれば他人と自分との違いを知る機会は必ず訪れてきます。そしてそれを自覚することは決して悪いことではありません。

問題があるとしたらその違いを気にしてしまうということです。

どうして気にしてしまうのか、それは自分のほうが満たされていないと感じるからでしょう。

「私の方が辛い思いをしている」「あの人の方が楽しそう」「あいつの方が稼いでいる」「自分はあの人よりモテない」

人の価値はそれぞれですので、思うことや気になるポイントは違うでしょう。

しかしどれも根本は、自分の方が他人と比べて満たされていないという気持ちを持ってしまうことが気にしてしまう原因です。

では、どうしたら良いのか対策方法について見ていきます。

パターン別の対策方法

【対策1】自発的に他人と比べてしまうパターン

これは、まず自分自身でその選択をしていることを自覚することですね。

そして、他人と比べることのメリット(得られもの・満足するもの)・デメリット(失うもの・後悔するもの)を深く洗い出し、他人と比べるか比べないかを自分の意思で選ぶのです。

しっかり考えた上で、それでも他人と比べることのほうが自分にとってはプラスならそれでもいいのです。

自分の頭でしっかり考えて出した答えなら後悔もだいぶ少なくなります。

もしその答えを試してみて間違っているなと感じたらまた答えを変えてもいいのです。


一つ、アドバイスさせていただくとしたら、選択肢を新たに作ることもありということです。

このケースで例を出すと、都合の良い場合だけ(条件付きで)他人と比べることをありとするといったパターンですね。

私はその選択肢が良いとは思いませんが、新たな選択を作る・考えるという行為はとても良いことだと思います。

大事なのは自分の頭で考えて自分自身で選択をするということです。

【対策2】他人との違いが気になってしまうパターン

こちらは、まず自分が見ている物が全てではないと理解することですね。

人は見たいものだけ見てしまいます。さらに自分のすべてを他人に見せることは殆どありません。

SNSでは基本的に人は良い部分を中心に見せますよね。もしかしたらあなたが見ているキラキラのその裏では、辛い思いや努力があるかもしれません。

もちろん、中には本当にキラキラ充実している人もいるでしょうが、その真相は周りが判別できることではありません。

わからないもの(絶対ではないもの)を自分でこうだと決めつけて嫌な思いをしてしまうのはもったいないですよね。

わからないものわからないままでも良いと思います。

「それは嫌だ。わからないことは無理矢理にでも決めたい」もしそう思われるのであれば、自分の都合が良いほうに(実はキラキラしているフリをしているだけで羨むようなものではないと)自分の中でだけ決めつけてしまえばよいのです。

決めつけに関してはこちらの記事【決めつけて不機嫌になる人とは?決めつけるならご機嫌になろう】が参考になると思います。ぜひご覧ください。

根本的な解決方法

上で挙げた対策方法は、あくまで対策(数ある対応方法の1つ)です。

風邪で例えるなら熱が出たときの解熱剤であって、ウイルスを駆逐するものではありません。

ウイルスを駆逐するように、根本的に解決をしたいのであれば、他人と比べるという気持ちが一切芽生えなくなるための方法が必要です。

私の考えるその方法は、自分を満たして、他人と比べてしまうヒマをなくすこと。です

なにかに夢中になっているとき、自分の中に意識が向いているとき、人と比べることはしないですよね。

逆に、時間を持て余しているとき、夜中に1人でいるときに余計なことを考えてしまった経験を持つ方は多いでしょう。

自分のことを満たすと、他人と比べることの優先度がとても下がります。

言い方を変えると、「いちいち、他人と比べてるヒマなんてない。そんなことより楽しいこと、したいことで溢れている」という気持ちになると思います。

自分を満たすことによって、人に優しくなれたり、他にも良いことはたくさんありますので、ここまで読んでいただいた方々にはぜひこちらの方法に挑戦していただきたいと思っております。

(おまけ)他人と比べることの活かし方

最後に本題から外れてしまいますが、他人と比べることを活かす方法についてお話します。

私は他人と比べることを100%悪いことだとは思っておりません。

なぜなら、「人のふり見て我がふり直せ」「反面教師」という言葉があるように、他人を見ることで学ぶこともできるからです。

また、自分と他人を比べることで尊敬できる人に出会える(気付ける)ということもあります。

尊敬できる人との出会いは人生を良き方向へ変えてくれることだってあるかもしれません。

こちらの記事【[無気力症候群]やる気ない人間が人生を楽しむようになったきっかけ】でも書いておりますが、私自身もそういった経験があります。

大事なのは、他人と比べたうえでマイナスな感情を芽生えさせないことです。

それができているのであれば今のままでも大丈夫です。この調子で人生楽しみましょう。


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