この記事では、計算や暗算が苦手という方のために、ちょっとした計算方法やコツをお伝えいたします。 大人で悩んでいる方は自分のために身に付けて、お子さんのことで悩んでいる方はご自身で理解したあとにお子さんに教えてあげてください。
計算や暗算、筆算が苦手という方がいらっしゃると思います。
私は幼少期から今まで、足し算と掛け算だけで筆算も全く使わずに生活していますが、何の問題もありません。
むしろ、問題がないどころか暗算は得意分野です。
数学も昔から好きなのですが、もしかしたら通常の計算方法や筆算をしないでいることがずっと好きでいられた理由かもしれません。
そこで、この記事では、そんな私流の考え方(計算方法やコツなど)をご紹介したいと思います。よろしければどうぞご覧ください。
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目次
引き算と割り算は使わないほうがいい理由
引き算よりは足し算、割り算よりは掛け算のほうが簡単
まず最初に、引き算と割り算は使わないほうがいい理由ですが、
引き算よりは足し算、割り算よりは掛け算のほうが簡単だというのが主な理由です。
「何を当たり前なことを」「そんなことわかっているが、引き算や割り算を使わないわけにはいかないだろう」そう思われた方は、ぜひこの先を読んでください。
考え方次第で、引き算と割り算を使わずに生きていくことは可能です。
引き算と割り算を使わない計算方法とは
引き算と割り算を使わない計算方法、それは「引き算は足し算を使う」と「割り算は掛け算を使う」ということです。
この方法を身につければ、筆算を使う必要もありません。
どういうことかというと、何の数を足したら・何の数を掛けたらその問題の数になるかを考えるのです。
この説明でも、わかる人は「わかる!」と頷いているでしょう。
しかし、わからない人には「何を言っているの?」と言われてしまうと思いますのでもう少し詳しくご解説いたします。
引き算は足し算を使う
例として、32 - 19 =
という問題があったとします。
こんなとき皆さんはどうやって計算しますか? もし律儀に筆算なんてしていたらそれはとてももったいないです。
計算のコツ
計算のコツは、引き算には足し算を使うということです。
例の場合、19に何を足したら32になるかを考えるのです。
こう考えることによって引き算を使うことなく、足し算だけで答えを導くことができます。
「19に10を足したらどうなる?29か」「あと3を足せば32になるから、さっきの10に3を足して答えは13だね」といった考え方です。
桁数が変わっても考え方は同じです。
23521 - 1345 =
という問題があったとしたら、1345に何を足したら23521になるかを考えるのです。
暗算のコツ
暗算のコツとしては、上の位から考えていくということです。
筆算の場合は下の位からなので、筆算の逆と覚えるといいと思います。
そのうえで、足した数が合計(例の場合23521)を超えないように上の位から順に数字を求めていくということがポイントです。
私の頭の中で行われていること
実際に私の頭の中では下記のうような計算が行われています。
23521 - 1345 =
で考えるのであれば、「2、2、2?いや1、7、6だから22176」って感じです。
はい、これじゃわからないですよね、すみません。
もう少し詳しく説明すると、
「2(万の位は20000)」「2(千の位は2000)」「2?いや1(百の位は200?いやそれだとその時点で合計が23545で23521を超えてしまうから百の位は100だね」「7(十の位は70)」「6(一の位は6)」「つまり合計は22176」という流れです。
慣れてくるとこの流れが1、2秒ほどでできるようになります。
割り算は掛け算を使う
割り算も基本的な考え方は引き算と同じです。
コツは割り算には掛け算を使うということです。
96 ÷ 12 =
という問題があったら12に何を掛けたら96になるのかを考えればOKです。
これも引き算同様に、暗算をする場合は何桁の計算だろうと上の位から順に計算していけば答えは導けます。
引き算と割り算を使わないメリット
引き算と割り算を使わないことによるメリットがあります。
足し算と掛け算の経験値が通常の2倍手に入る
まず1つ目は、足し算と掛け算の経験値が通常の2倍手に入るということです。
当然ですが、この計算方法を身に着けると、みんなが引き算と割り算をしているときにも足し算と掛け算をすることになりますよね。
そうなると、単純に考えれば一般的な計算方法を使っている人と比べ足し算と掛け算の経験値が2倍になります。
経験値が増えればそれだけ精度や速度があがります。みんなと同じ努力量でも成果は大きくなりやすいです。
単純な計算力だけでなく考える力も養われる
そして、なにより良いと思うのが、単純な計算力だけでなく考える力も養われるということです。
例であげた、1345に何を足したら23521になるかという考え方は、もう少し発展するとX - Y = 10
という式においてXとYの組み合わせを考えるといったときの基礎となる力が磨かれます。
今の世の中、答えを探すより、答えの理由を探すことのほうが必要なときがありますよね。
そういったときに、決まった手順の計算しかできない人より、その答えになる問題の組み合わせを考えられる人のほうが、求めるものを手に入れられる可能性が高くなるというのは、なんとなく想像できるかと思います。
この考えはそういった考える力が身に付くきっかけにもなる(練習にもなる)と思いますので、ぜひご参考にしていただければと思います。