ギフテッド(高IQ)は遺伝子によるものなのか気になる方に向けて、当事者であるギフ太の遺伝子検査結果を公開いたします。 あくまで1つのサンプルですが、興味のある方はご覧ください。
ギフテッド(主にIQの高さ)は生まれ持ったもの(遺伝子によるもの)なのでしょうか?
私は過去に遺伝子検査を受けたことがありますので、今回はその結果を公開してみたいと思います。
ギフテッドって何?という方はこちらの記事【ギフテッドとは】をご参考ください。
あくまで1つのサンプルに過ぎないですが、高IQ者の遺伝子情報がどんなものなのか気になる方はご参考ください。
目次
遺伝子検査とは
そもそも遺伝子検査とは何かについて確認しておきましょう。
遺伝子検査とは、遺伝子(生命の設計図)の持つ情報を解析し世界中で蓄積された研究データと照らしあわせることで、生まれ持った体質や病気のなりやすさを統計的に分析することが可能な検査です。
遺伝子の情報は生涯変わらないので、採取時の年齢や体調、妊娠などによって結果が変わることはありません。
1度だけ検査すれば、生涯その結果を参考にすることが可能です。
最近は一昔前と比べ価格も下がり、血液からではなく唾液からでも検査ができるのでだいぶ気軽に検査ができるようになってきたと言われています。
GeneLife(ジーンライフ)の遺伝子検査
私が検査をするにあたって利用したのはGeneLife(ジーンライフ)という日本で唯一の遺伝子解析専門会社であるジェネシスヘルスケア株式会社という会社が取り扱っている商品です。
実際に利用したキットは上記2点です。
唾液を専用のキットで採取し、指定の検査機関に送ることで自分の遺伝子検査情報をスマホのアプリ上で確認できるようになります。(WEB閲覧も可)
遺伝子検査の結果(Myself2.0)
上記2種類は共通点(同じ検査項目)もあるのですが、今回は見せやすいという意味で、Myself2.0の結果ページの中から、興味を持たれそうなところを抜粋して公開してみようと思います。
性格
最初は「性格」の遺伝子情報について。
この中でギフテッドとの関係がありそうな項目をいくつか抜粋してみます。
まずは、「新規性探求」でしょうか。これは一言でいうと好奇心の強さですね。ギフテッドの子の特徴としてよく好奇心の高さが挙げられますが、遺伝子としても好奇心は高い部類に入るみたいです。(下記図参照)
実際に、自己認識としても「好奇心旺盛」なので、遺伝子情報との相違はありませんね。
次に特徴的だったのは、「ネガティブ思考」と「ストレスに対する反応性」でしょうか。こちらはどちらも人口の2.57%に入るほど「ネガティブ思考になりにくい傾向」・「ストレスに対する反応性は低い傾向」とのことでした。
「ネガティブ思考」に関しては自己認識としても全くないので、これも遺伝子情報通りと言えそうです。
ストレスに対する反応性が低いというのは、簡単に言うとストレスに強いということらしいです。
ただ、私の自己認識としては「ストレスに弱い」と思っているので、これに関しては遺伝子情報と自己認識の相違がある部分ですね。
コミュニケーション
次に「コミュニケーション」です。
ここで特徴的だった結果は「疎外感」でしょうか。
「ネガティブ思考」と「ストレスに対する反応性」と同様で人口の2.57%に入るほど感じにくいみたいです。
これは個人的に興味深く、わたしの育った環境を客観的に振り返ってみると「疎外感」を感じたことがあってもおかしくないと思うのですが、不思議なことに今まで生きてきて「疎外感」を感じたことが一度もないのですよね。
今までは、友人や環境に恵まれていたからだと思っていましたが、もしかしたらこの遺伝子の影響があるのかもしれません。
能力
最後は「能力」についてです。おそらくここが皆さんが1番気になるところではないでしょうか。
まず、気になったのは「注意力・集中力」ですね。私は「過集中」の傾向があるのですが、遺伝子情報的に「注意力・集中力」は標準でした。
ちなみに、過集中についてはこちらの記事【過集中でも心配無用!当事者が過集中の対策や活かし方を解説】をご参考ください。
ただ、この項目の詳細ページを見ると、「簡単な算数の問題を集中して解けるかどうかなどを評価している」という説明があったので、過集中的な集中力とは関係が浅いのかもしれません。
私は昔からケアレスミスが多いので、そういう意味での集中力はないと言えるかもしれないです。
次に興味深い項目は「計算速度」でしょうか。こちらは、ザ・標準といった位置にいますね。
私は自分の計算速度に関して、暗算が得意ということもあり早いという自己認識があります。
しかし、遺伝子情報的には標準みたいです。たしかに改めて考えてみると自分の計算速度は遺伝ではなく後天的に(計算方法について自分でいろいろと考えた結果)身に付いたものとだなと思いました。
そして、1番ギフテッド(高IQ)との関連が高そうなのが「情報処理速度」です。
こちらは検査結果の詳細ページによると「ウェクスラー知能検査」によって得られた情報処理速度と遺伝子の関連を調べたもの。とのことです。
ウェクスラー知能検査とはよくあるIQ検査の1つですね。
結果としては中途半端なものとなってしまいましたが、私の遺伝子は「情報処理速度」に関してはやや速い傾向とのことです。人口分布としては標準的な位置ですね。
私のIQを人口分布に当てはめると0.05%ほどの位置にあるらしいので、ものすごく単純に考えると私のIQは(少なくとも情報処理速度の高さは)生まれ持ったものではなく、後天的に身に付いたものであると言えるのではないでしょうか。
ちなみに、どういう過ごし方をしてIQが高くなったかはこちらの記事【IQを上げる具体的な方法24選!体験談を交えてお伝えします】でご解説しております。気になる方はご覧ください。
次は「記憶力」を見てみます。
私はもともと映像記憶という能力を持っていたのですが、遺伝子情報としても「記憶力」は高い傾向にあるみたいです。
映像記憶に関してはこちらの記事【映像記憶とは?元保持者が身に付ける方法を考えます】でお話しております。
ただ、人口分布としては、8割以上の人が高い傾向に分類されるみたいなので、「映像記憶」と遺伝子の関係があるのかどうかはわからないですね。
最後に「加齢による”脳力”への影響」を見てみます。
これが個人的には1番嬉しかった結果ですね。
加齢に伴い、筋力や代謝能力など肉体的な能力が衰えていきますが、注意力・集中力、作業記憶、メンタルコントロール、映像記憶、論理的思考などの”脳力”も衰えていくことが知られているそうです。
私は、その加齢による衰えが起こりにくい遺伝子らしいです。やったね。
とはいえ、おそらく人によって筋肉や体重の落ちやすさが違うといった程度のものではないのかなと思います。
何も頭を使わないで生きていたら誰だって老化してしまうのは当然なので、衰えないよう意識的に頭は使い続けていきたいなと思います。
ギフテッド(高IQ)は遺伝なのか
ギフテッド(高IQ)が遺伝かどうか(生まれ持ったものかについて)については正確に調べようと思ったら複数人の遺伝子を検査しないとならないので、私個人に判断することはできません。
なので、あくまで個人の感想としてお話しします。
自分の遺伝検査の結果を見て感じたことは、性格的な部分は遺伝子の影響は多いが、能力的なことに関しては遺伝子よりも環境の影響のほうが大きい。ということです。
これは、遺伝子検査を受ける前から思っていたことでもありますので、改めてそう感じたというのが正しいですね。
これからもこの記事【赤ちゃんは皆ギフテッド!才能を枯らさない育て方】で書いている考えを推していこうと思います。
遺伝子検査に興味を持った方へ
大人の方には超オススメ
この遺伝子検査ですが、大人の方であればぜひ試していただきたいと思っています。
特に自分のことが知りたい方、性格や体質の悩みがある方にはオススメです。
今回ご紹介したこと以外にも体質や嗜好であったり病気や生活習慣病のなりやすさ、自分の祖先は世界のどこから来ているのかなど、おもしろい項目がたくさんあります。
自分の性格に悩んでいる方でしたら、遺伝子検査の結果を見ることによって納得できたり、仕方がないんだ(そういうものなんだ)と思えるようになったりとプラスな効果も多々あると思います。
実は私だけでなく妻も同じ遺伝子検査をやっているのですが、お互いに検査結果を見合うのも楽しいので恋人やご家族と一緒にやってみるというのもとてもオススメです。
最近私の両親にもやってもらおうと思い、2人分のキットを購入したので、もし興味深い検査結果が出てきたらまた記事に書いてみよかなと思います。
ジーンライフのお得な裏技
実際に購入しようと思った方はちょっとお待ちください。
このジーンライフにはちょっとしたお得な裏技があります。
上記2点の検査キットですが、両方試したいと思った場合でも1つの購入だけにしてください。ちなみに価格は同じなのでどちらでも大丈夫です。
実は、Genesis2.0 Plus か Myself2.0 のどちらでも良いのですが、片方を購入して検査結果が出たあとに、アプリからもう片方の検査結果を通常価格の1/3で購入することができます。
しかも、既に遺伝子情報は送っているので2回目の提出をすることもなく、拡張キットをアプリで購入したその日にもう片方の検査結果も見れるのです。
価格で言うと1万円程度も得をするのでぜひこちらの方法での購入をオススメいたします。
全てを知りたい方向け商品
多少値が張っても全てを知りたいという方は、下記の遺伝的な疾患リスクや体質など6,500項目以上を解析する、プレミアム遺伝子検査キットがオススメです。
こちらはただの検査だけでなく、医療従事者とのオンラインコンサルテーションも付いているという正にプレミアム仕様の検査キットです。
ジーンライフでは18歳未満は検査できない
最後に注意点もお伝えしておきます。
私が受けたジーンライフでは18歳未満は検査をすることができません。
検査は唾液を送るだけなので親名義で検査をすることも仕組み上可能ではあるかもしれませんが、公式が18歳未満は受けられないと言っていることを推奨はできません。
もし、お子さんの遺伝子検査をしたい場合は、こちらの【GIQ子ども能力遺伝子検査】にて検査ができるのでご検討してみてください。
こちらにもジーンライフと共通する遺伝子項目はあるので、親子で見比べて楽しむというのもありだと思います。
ただ、お子さんの検査をする場合に気をつけて欲しいのが遺伝子の結果で決めつけないことです。
遺伝子が統計的に平均的であったり平均以下であっても素晴らしい才能を持っている人はいくらでもいます。
遺伝子がこうだからといってお子さんのことを決めつけることはしないように心がけてあげてください。
思い込みや決めつけをすることなく、まだ見ぬお子さんの才能を見つけてあげたい。そんな思いで試してみる分にはありかなと思います。