ギフテッドは中性的なのか。ギフテッド児の見分け方も当事者が考察


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ギフテッド当事者の体験談や考え方を発信しております。
ピアノと育児を楽しむ2児の父です。

こんにちは。ギフ太です。
「何より大事なのは、人生を楽しむこと」


この記事では、ギフテッドは中性的と言われる理由について、論文や当事者の目線を交えお話しております。見分け方が気になるという方もご覧いただければと思います。

Googleの検索で「ギフテッド 中性的」と検索する方がちらほらいるみたいです。

もしかしたらここに来てくれた方の中にもいらっしゃるかもしれませんね。

私の好きなオードリー・タンさんは自身がトランスジェンダーといういのを公表しています。

オードリー・タンさんについては【「ギフテッド 有名人」とは?オードリー・タンから学ぼう】について書いております。知らない方はぜひご覧ください。

私自身も薄い顔が影響してか、ピアノ・バイオリン・茶道といった女性に多い趣味を持っているからか、中性的と言われることが多々あります。

そこで今回はギフテッドと中性的の関係について当事者目線も交えて考えてみたいと思います。

ギフテッドについてはこちらの記事【ギフテッドとは】をご参考ください。

ギフテッドに中性的な人が多い理由とは

私も知らなかったのですが、一説によるとギフテッドの特徴として中性的というものがあるらしいですね。

ちなみに、ギフテッドのその他特徴についてはこちらの記事【ギフテッドの特徴について】でご紹介しております。

とある論文によると

気になって情報源を探したところ直接的なものは見つからなかったのですが、こんな記事(英語で書かれた記事)を見つけました。

【英語版】Sex and the Highly Gifted Adolescent

思春期のギフテッドと性についての考察みたいですが、非常に興味深い内容でした。

英語が読める方は一度読んでみると面白いです。

英語が苦手の方のためにGoogle翻訳で訳されたページも載せておきます。少し読みにくいですが、概要は掴めるかなと思います。

【日本語訳(Google翻訳)】Sex and the Highly Gifted Adolescent

面倒な方のために私なりに興味深い場所を抜粋・要約すると、下記のような内容が書かれております。

非常に才能のある子供は、世界と自分自身についての情報と態度、考え、判断を早い段階で処理し始めます (Morelock, 1992)。思春期までに、彼らは内省と抽象的思考に熟達しています。彼女らにとってセクシュアリティは複雑なテーマであり、アイデンティティ、道徳的/倫理的価値観 (自分自身と家族や文化の価値観)、自己とパートナーに対する責任、そして強力で時には圧倒的な感情を伴います。

高度なギフテッドは、彼らは厳密な性自認を拒否する傾向があります。おそらく、世界の探索や他者との交流を制限されたくないからでしょう。 高い知性は社会で「男性的」な特徴と見なされているため、才能の高い女の子は他の女の子よりも「女の子らしくない」と感じることがあります。共感と感受性は「女性的」であると考えられているため、繊細で才能のある男の子は「男の子らしくない」と感じるかもしれません。彼らがこの混乱を処理する方法とそれに基づいて行動する方法は、個々の現実に依存します. 彼らは誇張されてフェミニンになったり、極端にマッチョになったりして、自分の生物学的性別をしっかりと確立しようとします。または、反対の極端に進んで、反対の性別の外的特徴を帯びることもあります。彼らは性的実験で混乱をなくそうとしたり、セクシュアリティを完全に拒否することで混乱から身を隠そうとするかもしれません.

これを読んだ感想としては、「たしかに」といった感じですね。

私もそうでしたが、ギフテッドチャイルド(ギフテッド児)は興味の持つ分野について深く考えてしまう傾向があると思います。

私は、思春期の頃に性自認については関心が向かなかったので深く考えてこなかったのですが、もし興味や関心が向いていたら考え過ぎて悩んでいた可能性は十分にあり得ます。

また、おそらく一般的に中性的と聞くと外見の印象を思い浮かべる方が多いかなと思うのですが、ギフテッドに中性的な人が多いというのは内面的な部分を指すことが多いのかなと思います。

もちろん内面と外面は関係していて、精神的に〇〇だからこういった格好をしている。ということもあると思います。

ただ、突き詰めるとその根本は精神的なものに影響しているのだと私は思います。

当事者目線で考えると

そして、どうして精神的に中性的な人が多い(と周りから見られる)かということについて、私の意見も述べたいと思います。

まず始めに思い浮かぶ理由としては、答えを自分の中に求める、周りの常識に縛られない、というのが大きな理由かなと思います。

「青色は男の子の色、ピンク色は女の子の色」「戦う遊びは男の子がするもの」「おままごとは女の子の遊び」みたいなことを言う人がいますよね。

男なのだからこうするべき、女なのだからこうあるべき、みたいな環境で育つと人はどうしてもその言葉や雰囲気に自身の考えも影響されてしまうことがあると思います。

しかし、ギフテッド児の多くが自分なりのこだわりや考え方を強く持っているので、そういった常識という名の偏見に影響されない子が多いのだと思います。

常識という名の偏見についてはこちらの記事【常識という名の偏見。あなたの常識はわたしの非常識】で解説しております。気になる方はぜひご覧ください。

そもそも、中性的という言葉自体が、男性的・女性的という視点から生まれる言葉だと思います。

最初から男性的・女性的という見方をしていなければ、性的に中性的という表現自体が生まれていないはずです。

この件にギフテッド目線で答えるとしたら、自分は中性的なのではなく、ただ男性的・女性的という視点で物を見ていないだけということかなと思います。

あるいは、「中性的ではなく中立的」という表現もできるかもしれません。

それが、結果として男性的・女性的という物の見方をする人達から中性的と見られる。ただそれだけのような気もしています。

中性的なこどもがギフテッド児か見分ける方法

この記事に来ていただいた方の中には、お子さんが中性的なのでギフテッドかもしれないと気になって調べ辿り着いた、というお父さんお母さんもいらっしゃるかと思います。

そういった方のために、ギフテッド児かどうかの見分け方についても考えてみようと思います。

まず、中性的だからギフテッドかもしれないと思うのは少し早いと思います。

前述しておりますが、ギフテッド児が中性的に見られるのには理由があります。

お子さんが早い時期から性自認について興味を持った結果、その子なりに色々と考えて中性的になっていく(男性的・女性的の枠から外れる)子もいるということだと思います。

なので、中性的なお子さんをお持ちの方は、どうして中性的な行動を取るのかを本人に聞いてみてると何かわかることもあるかもしれないですね。

そこでもし本人なりの持論を述べてきたりしたら、ギフテッド児の可能性もあるかもしれません。

もちろん持論がないからといってギフテッド児ではないということでもありません。

私も当時、自身の性自認について聞かれたとしても何も特別な意見を持っていませんでした。

ギフテッド児が持つ共通点の一つは、興味の持ったことについて深く考える。ということだと思います。

もし、お子さんがギフテッド児かどうか気になったときは中性的かどうかだけを見て判断するのではなく、その奥の考え方などにギフテッド特有のものがあるかどうかを見ると判断がしやすいのかなと思います。

まとめ

ギフテッドに中性的な特徴を持っている人が多いとう説は一理ある。

ギフテッド児が持つ共通点の一つに、早い段階から興味の持ったことについて深く考える。ということがある。ギフテッド児が中性的かどうかについてはその結果の一つにすぎず、必ずしもということではない。

こどもがギフテッド児かどうか見分けたいのなら中性的かどうかではなく、どうして中性的と見られるのかまで深掘りをして、ギフテッド特有の考え方や特徴があるかを見て判断しましょう。

そもそも私はギフテッドかどうかを見分ける必要はないという考えを持っています。
それに関してはこちらの記事【赤ちゃんは皆ギフテッド!才能を枯らさない育て方】でご説明しております。興味のある方はぜひご覧ください。

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