この記事は、ギフテッドの[メリットと留意点]・[デメリットと対策]についてギフ太(ギフテッド当事者)の考えをご紹介しております。
当ブログへの検索キーワードを確認していたところ、ギフテッドのメリット・デメリットについて知りたいと感じている方が複数見られたので、この記事でご紹介してみたいと思います。
ギフテッドって何?という方はこちらの記事【ギフテッドとは】をご参考ください。
最近ギフ太のハマっているChatGPTに「ギフテッドのメリット・デメリットについて教えて」と質問しました。
その回答に対して、メリットには留意点(押さえておく点)を、デメリットには対策を私なりに考えてみます。
ChatGPTって何?という方はこちらの記事【人工知能(AI)にギフテッドについて色々と聞いてみた[ChatGPT]】をご参考ください。
目次
ギフテッドのメリットと留意点
「ギフテッドのメリット・デメリットについて教えて」に対してのChatGPTの回答(メリット編)
- 高い知能・創造力・思考力を持っていることが多い。
- 深い興味を持っていることが多い。
- 高い学習能力を持っていることが多い。
- 社会的に成功しやすいことが多い。
高い知能・創造力・思考力を持っていることが多い。
「高い知能・創造力・思考力」というのはギフテッドの特徴として言われているものでね。
ギフテッドのその他特徴についても【ギフテッドの特徴について】でご紹介しているので興味のある方はご覧ください。
留意点
この特徴自体は悪いことではないのですが、この能力があるゆえに後述するデメリットの原因になってしまうケースもあるということを頭に入れておきましょう。
深い興味を持っていることが多い。
これは、知的好奇心の中の「特殊的好奇心」が強いということですね。
特殊的好奇心って何?という方はこちらの記事【ギフテッドの「知的好奇心」とは「特殊的好奇心」のこと】をご覧ください。
留意点
深い興味はギフテッドであれば多くの方が持っているものだと思いますが、広い興味(拡散的好奇心)はギフテッドであれ人それぞれということを知っておきましょう。
高い学習能力を持っていることが多い。
学習能力が高いということは平均と比べ成果も残しやすいということです。
上の「深い興味を持っていることが多い。」にも関連しておりますが、好きなことに関しては深く学習し高い評価を得られることが多いのだと思います。
留意点
学習能力が高いということは、通常の学校教育では物足りないというよくあるケースの原因でもあります。
私自身も過去に学校の授業に苦痛を感じていた経験もあるのですが、該当するこども達がそうならないような環境づくりが大事なのだと思います。
関連記事:ギフテッド当事者が語る授業の辛さ!私が無気力症候群になった理由
社会的に成功しやすいことが多い。
上記3つの、高い能力・深い興味・高い学習能力があれば、社会的に成功しやすいというのは想像がつきますよね。
留意点
社会的に成功しやすいとは、その反面、周りからの嫉妬や妬みの対象になる可能性もある。ということを理解しましょう。
そのうえで、仮にそうなりたくないのであれば、周囲との関係構築を疎かにしないよう気を付けましょう。
ギフテッドのデメリットと対策
「ギフテッドのメリット・デメリットについて教えて」に対してのChatGPTの回答(デメリット編)
- 周囲からの不理解や偏見を感じることがある。
- 他人と同じような速さで学ぶことが難しいことがある。
- 難解な問題を考えることが好きなため、周囲とのコミュニケーションが困難になることがある。
- 高いエネルギーと集中力を必要とするため、疲れやストレスに陥ることがある。
周囲からの不理解や偏見を感じることがある。
ギフテッドの傾向として、平均的な考え方とは違う思考回路やその他特徴を持っているケースがあります。
それによって、平均的な考え方をする方からしたら、「何を考えているのかわからない」「変わった人だ」と思われてしまうことも多いと思います。
対策
まず、不理解は仕方のないこと(悪いことではない)と割り切りましょう。
不理解自体は悪いことではありません。悪いのは理解できないことを否定したり、偏見を持つことです。
不理解による否定や偏見に対しては、「なんか言っているな〜」みたいに考えられるならそれでOKです。
ただ、否定されたり偏見を持たれてしまうことがもし嫌であれば、環境を変えましょう。
他人を変えるのは基本的にできませんし、自分を変えるのも大変です。
自分を変えるよりも環境を変えるほうがまだ簡単です。
詳しくはこちらの記事【「自分を変えたい」なら環境を変えよう】をご参考ください。
他人と同じような速さで学ぶことが難しいことがある。
ギフテッドには学習能力や思考力が平均と比べ高いという傾向があるので、どうしても他者と同じような速さで学ぶことが退屈や苦痛になってしまいます。
関連記事:ギフテッド当事者が語る授業の辛さ!私が無気力症候群になった理由
対策
これに関しては既存の学校教育から離れる(別の環境で学習する)ということが必要だと思います。
今の時代は、インターネットのおかげで選択肢がとても多く手に入りす。
必ずしも日本の標準的な学校のような環境で学ばずとも、オンラインの学習サービスを利用したりホームスクーリングやフリースクールという選択肢を選ぶことも可能です。
もしオルタナティブ教育という既存の教育システム外の教育に興味がある方はこちらの記事【オルタナティブ教育とは?ギフテッドとの関係を探ります】をご覧ください。
ちなみに、私のおすすめはサドベリー教育です。
詳しくはこちら→【「サドベリー教育」とは?オルタナティブ教育を知ろう⑤】
難解な問題を考えることが好きなため、周囲とのコミュニケーションが困難になることがある。
「難関な問題を考えることが好きなため」というのが主な理由なのかは個人的に疑問がありますが、「周囲とのコミュニケーションが困難になることがある。」というのはギフテッドあるあるだと思います。
これは、思考のプロセスや速度が平均的な方のそれと比べると違うというのが、1番の原因ではないかなと私は考えております。
対策
周囲とのコミュニケーションが困難になるという理由やそれに対するに考え方に関してはこちらの記事【IQの高さとは、身長のようなもの!誇るべきではないその理由とは】が参考になるかなと思います。
また、「周囲の方と話が噛み合わない」という悩みをお持ちの方にはこちらの記事【「話が噛み合わない」のはIQの差だけが原因ではない】もおすすめです。
高いエネルギーと集中力を必要とするため、疲れやストレスに陥ることがある。
「高いエネルギーと集中力で、ストレスに陥ることがある」というのは正直よくわからないのですが、「高いエネルギーと集中力で、強い疲れを感じることがある」ということであれば、過集中の傾向を持つわたしも納得できることだと感じます。
対策
過集中とその対策に関してはこちらの記事【過集中でも心配無用!当事者が過集中の対策や活かし方を解説】で解説しておりますので、ご参考いただければと思います。
最後に
メリット・デメリットの両方を見ていただいた方の中には感じた方も多いと思いますが、メリットとデメリットは表裏一体という性質があります。
大抵のことは考え方や立場次第で、メリットにもデメリットにもなりえます。
大事なのは、自分自身がどう考えるかと、その結果にうまく(プラスになるように)対応することです。
それができるようになればメリット・デメリットという視点で見る必要もなくなり、どんなことにも柔軟に対応できるようになれるのではないでしょうか。