「ドルトンプラン教育」とは?オルタナティブ教育を知ろう④


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こんにちは。ギフ太です。
「何より大事なのは、人生を楽しむこと」


オルタナティブ教育を知ろうシリーズ第4弾は「ドルトンプラン教育」です。

オルタナティブ教育とは何か知りたい方はこちらの記事【オルタナティブ教育とは?ギフテッドとの関係を探ります】からご確認ください。

下記参考書籍です。

ドルトンプラン教育とは

ドルトンプラン教育、ご存知でしょうか?

自主性や創造性を育むための「自由の原理」と社会性や協調性を身につけるための「協同の原理」の2つの原理に基づいた教育法です。

ドルトンプラン教育の概要(上記書籍から引用)

創始者・
おいたち
ヘレン・パーカースト Helen Parkhurst 1887~1973
小学校を皮切りに教師としてのキャリアを積み、モンテッソーリにも師事し、学校授業の効率化案を発想。それをマサチューセッツ州の小都市ドルトンの中等教育学校で実行したことから「ドルトン実験校プラン」と呼ばれるようになった。1919年にニュー ヨークに創設された学校は「ドルトン・スクール」の名称で全米屈指の進学校として知られている。
理念・
スローガン
学校の真の使命は生徒を鋳型にはめることではなく、 自分の考えをもてるよう自由な環境を整えてやり、学習するうえで生じる問題に立ち向かう力をつけてやることである。
特徴・
キーワード
「自由」と「協同」が2大原理。「ハウス」「アサインメント」「ラボラトリー」が教育実践の3つの柱。ハウスとはホームルームのこと。アサインメントは、どの課題をいつまでにやり遂げるかという生徒と教師の契約。ラボラトリーとは教科専門の教室のこと。時間割によって学習する教科を決められてしまうのではなく、生徒が自分で自由に計画を立て、その計画通りにラボラトリーに出 入りして、アサインメントを終わらせる。協同で課題に取り組むことも推奨される。

この「ドルトンプラン教育」の要点を私の言葉でまとめると、「従来の教育内容(時間配分や教育対象者)を柔軟に変更・選択できるようにすることで、生徒の自主性や協調性を育もうとする教育方針」ということです。

ドルトンプラン教育に対しての感想

創始者のパーカーストさんが元々教職員というのもあり、従来の教育システムに対して思うところがあって生まれた教育法らしいなというのが初見の感想ですね。

この「ドルトンプラン教育」は全く新しい教育理念というよりは、生徒の自主性や協調性が育まれるように、従来の教育システムと比べ効率的で柔軟な教育システムを考えたという印象です。

職場で例えるなら、出勤時間が完全固定で各部署の連携が全くないという旧時代的な働き方に対し、フレックスタイム制を導入して(出勤時間を自由に選べるようにし)、部署の垣根を取っ払い自由に意見交換や協同作業ができるように改革した。というイメージでしょうか。

職場の例で考えるとわかりやすいと思うのですが、他の条件が同じであれば、従来の教育よりこの「ドルトンプラン教育」のほうが通う人にとっては良いだろうなと思います。

ただ、当然ですが、フレックスタイム制で部署の垣根がない職場が必ずしも良い職場だとは限らないのと同じで、「ドルトンプラン教育」を導入しているスクールが必ずしも良いスクールだとは言い切れないだろうなと私は考えます。

もちろん、創始者のパーカーストさんが理想とする教育現場というものが広まれば、現状の教育環境より通う子にとっては過ごしやすくなるだろうなとも思います。

興味を持った方は一度調べてみるのもありではないでしょうか。

ギフテッドとの関係を探る

最後にこのブログらしく、ギフテッドとの関係を考えてみたいと思います。

ギフテッドって何?という方はこちらの記事【ギフテッドとは】をご参考ください。

正直に申しあげると、この教育法は従来の教育環境よりは良いとは思いますが、良くも悪くも現状の教育環境からのアップデートという感じなので、(少なくとも私の印象はですが)ギフテッドと呼ばれるような才能を伸ばすことにはなかなか繋がらないかなと思いました。

才能を伸ばすというよりは、個々の能力が違うのは当たり前なので、みんなに同じ教育をするのではなく、能力が違う子たちが今より快適に過ごせるような教育環境を用意してくれるといった印象です。

ちなみに、お子さんの才能を伸ばす育て方に興味がある方は、こちらの記事【赤ちゃんは皆ギフテッド!才能を枯らさない育て方】をご覧いただければと思います。

参考書籍


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