こどものおもちゃを購入するときに対象年齢を見て購入するかどうかを決めているという方はぜひご覧ください。
先日、本屋さんの絵本コーナーで、あるお父さんお母さんがお子さんのために絵本を物色している姿を見かけた時の話です。
そのご両親は、気に入った絵本を見つけた様子で、手にした絵本の対象年齢について確認をしていました。
しかし、その絵本はまだお子さんの対象年齢に達していなかったようで、ご両親は「あら残念」と、まだ早かったねというような反応をしてその絵本の購入をやめてしまいました。
その様子を見て私も同じく「あら残念」と感じてしまいました。
そこで今回は「おもちゃの対象年齢」をテーマに書いてみたいと思います。
あくまで、個人の意見・考え方についてのご紹介ですので、こういう考え方もあるのねと楽しんでもらえたら幸いです。
目次
おもちゃの対象年齢を見る上で重要な要素は危険かどうか
私は、おもちゃを買うタイミングについて重要な判断基準は危険かどうかだと考えております。
おもちゃを買うときの対象年齢とはあくまで目安で、危険かどうかの参考にはするべきだとは思いますが、必ずしもそれで判断をするのは違うという考えです。
ST基準を参考にするのは大事だが、最終的にはこどもに合わせて判断すべき
市販のおもちゃの中にはSTマークという、ST基準というものをクリアしたおもちゃについているマークがあります。
ST基準・STマークとは
ST基準は、玩具の安全基準で、機械的安全性、可燃安全性、化学的安全性からなっています。STマークは、第三者検査機関によるST基準適合検査に合格したおもちゃに付けることができるマークです。
STマークの付いている玩具は、「安全面について注意深く作られたおもちゃ」と業界が推奨するものです。
出典:一般社団法人 日本玩具協会
おもちゃの安全性に関して、このST基準を参考にするというのは適切な判断だと思います。
しかし、それと同時にこれを盲信してしまうのも違うと私は考えています。
例えば、対象年齢3歳以上のおもちゃがあったとして、それは万が一飲み込んでしまったら危険なおもちゃだとします。
その場合、お子さんがたとえ3歳を超えていたとしても口に物を入れる癖がある子でしたら与えてしまっては危険ですよね。
逆に言えば、それだけが危険な要素なのだとしたら、口に一切物を入れないお子さんでしたら2歳でも大丈夫だと思います。
当然のことですが、大事なのはお子さんの状況と照らし合わせて判断するということです。
冒頭でお話した、お父さんお母さんが手にしていた絵本は一般的な本の紙質だったので、絵本を破いたり食べてしまうような傾向のあるお子さんにはまだ早いというのはわかります。
しかし、そういった問題はないのにただ対象年齢が達していないという理由だけで気に入った絵本の購入をやめてしまうのはもったいないことだなと感じました。
成長を促すことができる・興味が持続するという意見に対して
こどものおもちゃを買うときに、対象年齢のものを選ぶべきという意見を持つ方は多いです。
むしろそれが常識と言えるかもしれません。
そして、対象年齢を守ることに対して安全性以外の理由としては、下記のような理由が挙げられているのをよく見ます。
- 成長を促すことができる
- 興味が持続する
もしかしたら、絵本の購入をやめたお父さんお母さんもこういった考えがあったのかもしれません。
しかし、私は違う意見を持っているので、ご紹介してみたいと思います。
成長を促すことができるという意見に対して
その子の成長度合いとおもちゃとのタイミングが合っているときに、こどもの成長を促すことができる。という意見には同感です。
しかし、当然ですが、こどもの成長度合いというのは人それぞれです。
大事なのは、対象年齢は参考程度に考え、お子さんの状態をしっかり見つめ1番身近なお父さんお母さんがしっかりとタイミングを判断してあげることです。
興味が持続するという意見に対して
お子さんが楽しめる年齢・難易度でないと、興味が持続しないという意見があります。
これも基本的には同意ですが、問題はこどもの性格も人それぞれということです。
難易度が高いと難しくて飽きてしまうというタイプの子もいれば、簡単だとつまらなくて飽きてしまうというタイプの子もいます。
こちらも大事なのは、お父さんお母さんがお子さんの性格に合わせて適した難易度・内容のおもちゃを与えてあげることです。
ちなみに、私はお子さんの興味を奪うもとしては「対象年齢の不一致」よりも、「親や周りの対応」のほうが遥かに影響が高いと思っています。
そちらに関してはこちらの記事【赤ちゃんは皆ギフテッド!才能を枯らさない育て方】で詳しくお話していますので、気になる方はぜひご覧ください。
まとめ
おもちゃの対象年齢は危険度の判断材料としては優れていますが、それ以外の点では参考程度の扱いで良いと私は考えております。
大事なのはその子に合わせて判断してあげることです。
危険でなければ対象年齢に達していなくても大丈夫だと思いますが、危険であれば対象年齢に当てはまっていても与えるべきありません。
お子さんのことをしっかり見つめ、その子に適した対応をしてあげられるように心掛けることが大切なことではないでしょうか。