前言撤回はあまり良くないことだと思っている方、常に新しい意見や考え方を受け入れられる生き方をしたいという方はご覧ください。
みなさんは前言撤回という言葉についてどんなイメージをお持ちでしょうか。
もし、あまり良くない印象をお持ちの方は、もしかしたら成長の機会を逃しているかもしれません。そんなお話をしてみたいと思います。
目次
前言撤回とは
前言撤回とは、Weblioの実用日本語表現辞典には下記のように記載されております。
前言撤回
読み方:ぜんげんてっかい
以前した発言に不都合が生じた際、あるいは発言した当時とは意見が変わった際などに、その発言を取り消すことを意味する語。誤って「ぜんごんてっかい」と言われることも多い。
出典:「前言撤回(ぜんげんてっかい)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
簡単に言えば、過去の発言や考え方を取り消すことですね。
前言撤回とは成長した証
この前言撤回ですが、世間ではあまり良くないことだと思っている方がちらほらいるように感じます。
しかし、私は悪いことだとは思いません。
なぜなら、タイトルにも記載した通り「前言撤回とは成長した証」という考えを持っているためです。
こどもは前言撤回が当たり前
これに関しては、こどもの頃を振り返って考えてみたらわかりやすいと思います。
こどもであれば、何かを学ぶことで今までの自分の考え方が違っていたと気付く機会はたくさん訪れますよね。
こどもは大人と違って経験値が少ないので前言撤回なんて日常茶飯事です。
それこそ生まれて数年の子どもたちは毎日のように新しい発見をして知識や考えをアップデートし続けているでしょう。
前言撤回がなければ(考え方や意見が変わらなければ)成長できませんよね。
良くないのは身勝手に意見をコロコロ変えること
前言撤回に良くないイメージがあるのは、都合良く意見を変えることに対しての批判的言葉として使われることがあるからかなと推測します。
良くないと思われることの本質は、前言撤回をすることではなく都合よく意見を使い分けることだと思います。
ある時はAという意見を発していたのに、別の時はBという意見を発する。それなのにまた別の場面ではAという意見を使う。
そういうことをしていたら信用が欠けるのは目に見えてきますよね。
しかし、昔はAという意見だったが、勉強や新しい経験をしたことによりBという意見になった。
これは成長に他なりませんよね。
そこの違いをしっかり理解しておくことが大事なことかなと思います。
前言撤回と初志貫徹は相反しない
あとは、初志貫徹が良いことだという考えと、前言撤回が初志貫徹の対義語のように考える方がいるというのも、前言撤回の良くないイメージと関係しているのかもしれません。
初志貫徹とは
初志貫徹
読み方:しょしかんてつ
「初志貫徹」とは最初に決めた志を最後まで貫き通すということを意味する表現である。
出典:「前言撤回(ぜんげんてっかい)」の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書
上の説明を見てわかる通り初志貫徹とは、志を貫き通すということです。
自分の考えや意見を変えるのとは少し違います。
何か目的や志を決めてそれを貫き通すのは悪いことだと思いませんし、それに向かって行動することは素敵なことだと思います。
だからと言って、前言撤回をしてはいけないということにならないですよね。
むしろ、本当に達成したいことがあるなら、そのために新しい知識や経験を取り入れて、成長することが近道となったり成功の可能性が高まることだと思います。
つまり、前言撤回と初志貫徹は相反しないということです。
結局、何が言いたいかというと
人は自分の考えが正しいと思い込みやすい生き物です。
ただでさえそういう傾向があるのに、前言撤回がダメだと思い込むことで余計に新しい意見や考え方を受け付けなくなってしまうと思います。
私はそうなってしまうのが嫌なので、前言撤回は成長の証だと思って積極的に新しい意見や考え方を取り入れるよう心掛けております。
もし新しい意見や考え方を受け入れられない大人にはなりたくないという方は、前言撤回をすることの抵抗をなくし、積極的に新しい経験や知識を得るように生きましょう。
という自分への戒めも兼ねたお話でした。