この記事は、園児のした実際のイタズラをご紹介し、小さいこどもでもこんなに考えて行動する可能性があるよという注意喚起のためのお話です。 小さなお子さんを育てているお父さんお母さんや、保育園や幼稚園の先生はぜひご覧ください。
乳幼児や園児の事故の中には、親や大人の想像を超えた行動が原因のケースというのがあります。
大丈夫だと思っていた柵を乗り越えてしまったり。開けられないと思っていた鍵を開けてしまったり。
そういったことが取り返しのつかない事故に繋がってしまうことがありますよね。
そんな悲しいことが起きないように、小さな子どもでもここまで考えて行動してしまう子もいるよということを、悪戯の話を例にしてお伝えできたらなと思います。
目次
先生を誘い出して水浸しにした話
これは私が幼稚園児のときにしたイタズラの話です。
ある晴れた日の休み時間、私はふと「落とし穴を作ろう!」と思い付きます。
私の通っていた幼稚園の校庭は一般的な小学校の半分ほどの大きさで、休み時間は外で遊ぶ子も中で遊ぶ子もいたため、常に先生の目が行き届いているわけではない環境でした。
何人かのお友達に手伝ってもらい砂場を掘り進めたところ、途中で灰色の配管が出てきた映像を今でもはっきりと覚えています。
ちなみに当時の私は「映像記憶」というものを持っており、そのときの記憶が今もはっきりと残っているという感じです。 「映像記憶」に関してはこちらの記事【映像記憶とは?元保持者が身に付ける方法を考えます】で触れております。興味のある方はご覧ください。
当時の感覚で言うと体のほとんどが埋まるほどの大穴を掘りました。(今思えば実際は大人の膝下程度だと思いますが)
そこまで掘ったあとは、近くの手洗い場からホースを使い、水をその穴にたっぷりと溜めました。
もちろんそのままだとバレバレですよね。
「どうにかしてかくさないと」そう思った私は、おもちゃ置き場にあったジョイントマットを砂場まで持ってきて組み合わせたマットを穴の上に置いて塞ぐことを考えました。
その後、掘ったときの砂をもう一度マットの上に薄く戻して完成です。
できあがった落とし穴ですが、よくテレビのバラエティ番組で見るような落とし穴をイメージしてもらえればと思います。
その時点である程度の達成感を感じたものの、まだ終わりではありません。
落とし穴の目的、それは人をその穴に落とすことですよね。
わたしは急いで先生のもとに駆け寄り「せんせい、おにごっこしよー」と誘いました。
誘いに乗ってくれた先生に鬼役をお願いして、私は落とし穴の方向へ走り出します。
先生が追いかけてくれるのを何度も確認しながら、落とし穴の手前まで走り、ギリギリのところで横にヒョイッと避けました。
次の瞬間「ザザン」と砂と水の混ざった様な音が聞こえたのを覚えています。
振り返ってみると見事に先生が落とし穴に溜めた水の中に落ちていました。
今思うと、先生には非常に申し訳ないことをしたなと反省しているのですが、当時の私は計画が成功したという達成感で満ち溢れていました。
そのときの達成感は非常に強く、いまだにその光景が脳裏に焼き付いています。
もしかしたら、私が何かに挑戦して達成することの快感を覚えたきっかけかもしれません。
ただ、こんなにも鮮明な記憶があるのに、覚えているのは何故かここまでなのですよね。
私は嫌なことを忘れてしまうタイプの人間なので、もしかしたらその後、激しく怒られたのかもしれません。笑
これが幼稚園児のしたイタズラのお話になります。
今思えば
イタズラをした当時は、「うまくいった!」という達成感しかありませんでしたが、今思えば先生は本当に気付かなかったのでしょうか?
それとも頑張って落とし穴を作っている様子を見守っていて、わざと落とし穴に落ちてずぶ濡れになってくれていたのでしょうか?
もし、水浸しになるのが分かったうえでわざと落とし穴に落ちてくれていたのだとしたらとても尊敬しますよね。自分が先生の立場だったらそこまでできないかもしれません。
逆に、本当に騙されて落とし穴に落ちていたのでしたら、我ながら末恐ろしいこどもですよね。
真相は当時の先生にしかわかりませんが、以前大人になってから幼稚園の近くを歩いていたところ、当時の先生から「〇〇くんだよね?」と声をかけらたことがあるので、小さい頃からあまり顔が変わっていないのと、印象が強い園児だったことは間違いなさそうです。
この記事で伝えたいこと
この記事で伝えたいことは、相手がまだ小さなこどもだとしても、このくらないなら安全だろうと過信しないで気をつけてあげて欲しいということです。
たとえ園児だとしても、大人の想像以上に色々と考え実行するかもしれません。
また、悪戯をしているときのこどもは脳をフル回転させています。
それはこどもが成長するのにとても良い機会でもあります。
危険なことをしようとしているなら大人として止めてあげるのも大事ですが、そうでないならできる限り見守ってあげることで、こどもにとってはとても良い経験になることもあると思います。
お子さんの可能性を信じ、危険なことだけは防いであげて、安全な範囲であればできるだけ見守ってあげましょう。