この記事では、ギフテッドの特徴である「知的好奇心」が高いとはどういうことか、具体的な特徴・行動を交えご紹介しております。[拡散的好奇心]や[特殊的好奇心]とは何なのかにも触れておりますので興味のある方はぜひご覧ください。
ギフテッドの特徴として「知的好奇心」が高いということが挙げられます。
では、具体的に知的好奇心が高いとはどういうことか。順に解説してみたいと思います。
ちなみに、ギフテッドについては【ギフテッドとは】で、 ギフテッドの特徴については【ギフテッドの特徴について】で解説しております。
目次
知的好奇心とは
そもそも、知的好奇心とはどういう意味なのか言葉の意味を確認してみましょう。
まずは最近流行りの人工知能(AI)であるChatGPTに聞いてみます。
ChatGPTについて知りたい方はこちらの記事【人工知能(AI)にギフテッドについて色々と聞いてみた[ChatGPT]】をご参考ください。
「知的好奇心とは」に対するChatGPTの回答
「知的好奇心」とは、新しいことや知らないことに対する関心、学習意欲、興味などを意味します。知的好奇心を持つことで、人は常に新しいことに挑戦し、学び続けることができます。このような知的好奇心を持つことで、人生において様々な知識やスキルを身につけることができます。
なるほど、では念のためも他の説明もみてみましょう。 以下は心理学辞典からの引用です。
知的好奇心【チテキコウキシン】
内発的動機づけを構成する重要な要素で,知識の獲得をめざす傾向をさす。知的好奇心には,2種類のものが区別できる。一つは拡散的好奇心で,退屈ないし情報への飢えより生じ,はっきりした方向性をもたず幅広く情報を求める傾向である。もう一つは特殊的好奇心で,特定の環境の,特定の特性や関係を代表する情報の取得のみを追求する傾向である。前者は,情報処理の最適水準を維持するために働くことが多い。後者は,新しく入ってきた情報を既存の認知構造のなかにうまく取り込めないとき,あるいは既存の認知構造のなかに矛盾や空隙があることが認知された時に生じ,こうした状態を解消するのに役立つ情報(知識)の収集が動機づけられる。特殊的好奇心の原型は,新奇なものが探索され,そこから結果として知識が引き出されたり,現在の問題解決のために種々の手段が試され,そこで見出された情報が将来とも利用されるという形をとる。これは人間だけでなく他の高等動物でもみられる。しかし,当初から理解ないし特定の知識の獲得をめざした特殊的好奇心は,ほぼ人間に固有のものと見なされている。 拡散的好奇心は興味の範囲を広げ,知識をバランスの取れたものにするのに重要であるのに対して,特殊的好奇心は興味を深め,知識をより首尾一貫したものにするのに寄与する。広義の認識の発達は,拡散的好奇心と特殊的好奇心を交互に働かせながら行われていくと考えられている。
知的好奇心【チテキコウキシン】 – 広辞苑無料検索 心理学辞典
うん、よくわからないですよね。というか長くて読む気にならないですよね。 こういうときこそAIの力を借りて要約してもらいましょう。
ChatGPTが要約すると
知的好奇心とは知識の獲得を目指す動機づけの一つの要素です。2つの種類の知的好奇心があります。1つは広範囲の情報を求める拡散的好奇心、もう1つは特定の情報を追求する特殊的好奇心です。拡散的好奇心は情報を幅広く処理するのに役立ちますが、特殊的好奇心は新しい知識を獲得することを目指します。知識の発達は両方のタイプの知的好奇心を組み合わせながら行われます。
おお、少しわかりやすくなりましたね。では、これらを踏まえて私なりに要約してみます。
ギフ太(当ブログ著者)が要約すると
知的好奇心とは大きく分けて下記の2つがあります。
- 人間以外の高等動物も持っている[拡散的好奇心]
- 基本的に人間しか持っていない[特殊的好奇心]
拡散的好奇心
拡散的好奇心とは、幅広く情報を求める心のことです。
「いろんなことを知りたい」という好奇心がこの拡散的好奇心です。
特殊的好奇心
特殊的好奇心とは、特定の情報に関して追求する心のことです。
「もっと詳しく知りたい」という好奇心がこの特殊的好奇心です。
2つの効果
拡散的好奇心は知識を広げ、特殊的好奇心は知識を深めます。
知識の発達は両タイプの知的好奇心を組み合わせながら行われます。
ギフテッドが持つ知的好奇心とは
では、ギフテッドの特徴として言われている「知的好奇心」とはいったい何なのか。
上の[拡散的好奇心]と[特殊的好奇心]という言葉を使ってご説明いたします。
ギフテッド当事者としての感覚や経験値から考えるとギフテッドの知的好奇心には下記のような特徴があると思います。
拡散的好奇心(興味の広さ)の高いギフテッドは多いがその範囲は人によって大きく違う。特殊的好奇心(興味の深さ)はほとんどのギフテッドが非常に高い傾向を持つ。
第三者から見た場合、拡散的好奇心も高い(興味が広い)ギフテッドが英才型ギフテッド、拡散的好奇心が低い(興味が狭い)ギフテッドが2E型ギフテッドと見えやすい。
ちなみに、英才型ギフテッドとは多くの方が持つイメージのギフテッドです。
2E型ギフテッドについてはこちらの記事【ギフテッドの2Eについて】でご説明しております。
知的好奇心の高いギフテッドの具体的な特徴・行動
当事者が思う、知的好奇心の高いギフテッドの特徴・行動例をあげてみたいと思います。
拡散的好奇心が高いギフテッドの特徴・行動
- 知らないことがあると気になってしまう
- すぐにいろんなことに疑問を持つ
- 新しいこと流行り物が好き
- やったことないことに挑戦したくなる
- 熱しやすく冷めやすい(別のことへ興味が移りやすい)
特殊的好奇心が高いギフテッドの特徴・行動
- 自分流の遊び方を開発する
- 1つのものでずっと遊ぶ
- 同じことをひたすら繰り返す(本人にとっては新しい発見がある)
- 分解・解体するのが好き(構造を知りたがる)
- 専門書が好き
ギフテッドかどうか判断する参考にしたいのでれば
知的好奇心の高さだけでギフテッドかどうか判断することはできないですが、ある程度の目安として考えるのあれば、[特殊的好奇心]を持っているかどうかを見るということです。
[拡散的好奇心]が低い(好きなことだけにしか好奇心がない)ギフテッドはいると思いますが、[特殊的好奇心]が低いギフテッドというのは基本的にいないハズです。
逆に言えば、[特殊的好奇心]が高いのであれば、知的好奇心に関しては、ギフテッドの傾向があると言えると思います。
知的好奇心は誰もが生まれ持っている
知的好奇心は誰もが生まれ持っているものです。
赤ちゃんや乳幼児が持つ知的好奇心の高さは大人の比になりません。その素晴らしい才能がそのまま残るか枯らされるかは周りの環境によって変わります。
詳しくはこちらの記事【赤ちゃんは皆ギフテッド!才能を枯らさない育て方】でご解説しておりますので、ぜひご覧ください。