この記事では、「知らない世界を知ることの大切さ」についてご紹介いたします。ギフテッドだけではなく、すべてのお子さんにも当てはまることなので、お子さんをお持ちの方はぜひご覧ください。
ギフテッドって何?という方はこちらの記事【ギフテッドとは】をご参考ください。
目次
「バカとブスこそ東大へ行け、ギフテッドは大海を知れ」とは
「バカとブスこそ東大へ行け」というドラゴン桜のセリフと「井の中の蛙大海を知らず」ということわざを掛け合わせたギフ太の造語です。
その意味は、「ギフテッドは東大を目指さず、外の世界を知ろう」ということです。
これだけではよくわからないという方もいらっしゃると思いますので、詳しくご説明いたします。
バカとブスこそ東大へ行けとは
まずはじめに「バカとブスこそ東大へ行け」という言葉について解説いたします。
この言葉はドラゴン桜という漫画原作のドラマ(2005年放送)の1話タイトルになった言葉で、主人公のセリフでもあります。
ドラゴン桜とは
ドラゴン桜とは、三田紀房による日本の漫画作品で、2005年にドラマ化がされ、2021年には第2シリーズとして二度目のドラマ化がされております。
ストーリーは、元暴走族の貧乏弁護士が平均偏差値36の高校生を東京大学に現役合格させようと奮闘する、東大受験をテーマにした作品です。
私は全巻読んでますが、漫画としても十分おもしろいですし、学べることも多いと思いますので未読の方はオススメです。
「バカとブスこそ東大へ行け」の意味
ドラマの中の主人公(先生)のセリフで「搾取される人間だけになりたくなければ、不満ばかり言う人生を送りたくなければ、 お前ら勉強しろ!バカとブスこそ東大に行け!!」という言葉があります。
今の時代においては、なかなかに批判の種となりそうな表現ですよね。
私の解釈としては、「正しく勉強すれば特別な才能がなくても進める東大は何かと優遇されることも多いので、自信や誇れるものがなく、生きる上で損をしたくないのであればとりあえず勉強して行っておけ」というものです。
私も2005年の当時はこの言葉に共感したのを覚えています。
しかし、IT化やAI化が進んだ現在は、東大のプレミア感(メリット)も当時よりだいぶ薄れているので、他の選択肢も十分にありなのではないかなと思います。
特にギフテッドと呼ばれる傾向を持つ方には何か目的がなければわざわざ目指す必要もないかなと感じております。
ギフテッドは大海を知れとは
ここで言う「大海」とは「井の中の蛙大海を知らず」ということわざの「大海」です。
「井の中の蛙大海を知らず」とは
井(い)の中(なか)の蛙(かわず)大海(たいかい)を知(し)らず
自分の狭い知識や考えにとらわれて、他の広い世界のあることを知らないで得々としているさまをいう。井蛙(せいあ)。
出典:Weblio デジタル大辞泉
大海とは簡単に言うと、自分の知らない外の世界ということです。
ギフテッドの傾向がある方は、学習能力が高い・習得が早いという特徴を持ちます。それによって、学校生活で苦痛を感じる子は多くいます。
かくいう私もこちらの記事【ギフテッド当事者が語る授業の辛さ!私が無気力症候群になった理由】でお話していますが、当時は辛い思いを経験したことがあります。
そういうときに大事なのが、周りの大人がその子の知らない外の世界を教えてあげることです。
それに関してもこちらの記事【[無気力症候群]やる気ない人間が人生を楽しむようになったきっかけ】でお話しているのでよろしければご覧ください。
今は、インターネットの発展により情報はいくらでも手に入ります。
金銭的な余裕がなくてもできることはたくさんありますし、なんなら外の世界の情報を教えてあげるだけでも効果はあると思いますので、ぜひ以下のことを実践してあげてください。
「大海(知らない外の世界)」を教えてあげる方法
知らない外の世界を教えてあげる方法について、いくつか具体例をご紹介したいと思います。
ちなみに、大人に関しては外の世界の情報を自ら取りに行く意識を持って行動すればそれでOKです。
ただ、こどもに関しては情報を取りに行く方法を知らなかったり、親のサポートがないと外の世界に届かないこともあるので、親が手伝ってあげることが大事だと思います。
好きなことに関連する実体験をさせてあげる
1番簡単なのはお子さんが興味を持っているものに関しての体験ができる環境へ連れて行ってあげることです。
具体的には下記のようなことです。
「賢い子」に育てる究極のコツ(本)を読んだ感想
- 虫が好きなら虫取り網を持って虫取りへ
- 電車が好きなら時刻表を片手に乗車へ
- 魚が好きなら釣り竿を手に取り釣りへ
- 星が好きなら望遠鏡を持って天体観望へ
こういった体験をさせてあげることによってお子さんの好奇心が育まれます。
自分よりできる子がいる環境へ連れて行ってあげる・教えてあげる
これはまさに「井の中の蛙大海を知らず」の対策そのままですね。
小さな世界で1番になるという経験は、あまり自信がない子が自信を持つきっかけとしては悪いことではないと思います。それはそれで1つのメリットとも言えるでしょう。
しかし、ギフテッドの傾向を持つこどもはいろんなことで成果を出す経験が多いです。
そういう子が小さな狭い世界で1番だと思いこむことは、飽きてしまったり勘違いをしてしまうというデメリットのほうがお大きいと私は考えます。
そのため、小さな狭い世界で1番だと思いこむことがなくなるように、上には上がいるという楽しさを教えてあげるのが重要なポイントだと思います。
新しい価値観を得られる経験をさせてあげる
知らない世界を知るという言葉に対しては、これが1番当てはまっているかもしれませんね。
当然ですが、基本的にこどもは大人より物事を知りません。
海外旅行や新しい環境へ連れて行ってあげて、新しい価値観が得られるような経験をさせてあげましょう。
「自分の知っている世界はこんなにも小さいのか」「世の中まだまだ自分の知らない楽しいことで溢れている」とお子さんに思わせたら勝ちです。
そこまで感じてもらえたら、あとは放っておいても勝手にすくすくと育っていくでしょう。
まとめ
ギフテッドに限らず、お子さんの知らない世界を教えてあげることが非常に大事です。
お子さんの好奇心や才能を枯らさないためにも「大海(知らない外の世界)」を教えてあげましょう。
お子さんの才能を枯らさない方法に関してはこちらの記事【赤ちゃんは皆ギフテッド!才能を枯らさない育て方】でも詳しくお話していますのでぜひご覧ください。