この記事は、ギフテッド(大人)の方に向けて書いております。 大人になってから自分がギフテッドということを知り、生き方に悩んでいるという方のご参考になれば嬉しいです。
Googleの検索ワードを見てみると「ギフテッド 大人 生き方」で検索をしている人が一定数いらっしゃるみたいなので、今回はそれをテーマに書いていきたいと思います。
ギフテッド当事者の経験も踏まえてお話できたらなと思います。
ギフテッドって何?という方はこちらの記事【ギフテッドとは】をご参考ください。
目次
【結論】快適に楽しく生きる方法とは
今回は、ギフテッドの方をメインの対象としているのもあり、余計なご説明をする前に結論から先にお伝えいたします。
快適に楽しく生きる方法とは、今抱えている悩みを改善・解決して、ストレスがなく楽しい環境に身を置くということです。
悩みを抱えたままだと、辛くなってしまったり楽しめなかったりしてしまいますよね。そうならないためにも、まずは今ある悩みの対策をしましょう。
そして、悩みが解決したら、楽しい環境に身を置くことを意識しましょう。
もし、この説明だけで「なるほどね」と納得できたという方はあとは実践するだけなのでこれ以降は読まなくて大丈夫です。
しかし、「もう少し具体的に説明して欲しい」「それはわかっているが実際に対応するのが難しい」と感じる方は続きをご覧いただければと思います。
ギフテッドの大人が抱える悩みと対策
「ギフテッド 大人 生き方」で検索される方の多くは、何かしらの悩みをお持ちなのだと思います。
悩みという自覚はなかったとしても「何かしらの生きづらさ」というのを感じているのではないでしょうか。
また、大人の悩みといっても、基本的にはこどもの悩みとその本質は変わらないと思います。
違うところはその状況ですね。お子さんであれば学校生活の悩みが大人だと職場での悩みになるみたいなことです。
あとは、こどもの頃と比べて大人は甘える相手がいなかったり、自己解決を求められたりする分、悩みに対するしんどさが強いと感じる人もいるかもしれません。
ギフテッドの方はある程度共通する傾向というものがあるので、私の独断にはなりますが良くあるだろう悩みと解決のヒントをいくつかご紹介できればなと思います。
周りの人と会話が噛み合わない
ギフテッドの人はその特徴から周りとの会話が噛み合わないというケースがよくあります。
特に大人のギフテッドが困るケースとして多いのは、職場などでの人間関係だと思います。
職種にもよりますが、会話が噛み合わないことによってコミュニケーション不足となり、それによってミスが起きたり不当な評価を得てしまったりという悩みを抱える方がいると思います。
対策
根本的な解決としては、会話のテンポや思考回路が人によって違うということを理解してそれに合わせて会話するというトレーニングが必要です。
詳しくはこちらの記事【「話が噛み合わない」のはIQの差だけが原因ではない】で解説しております。お悩みの方はぜひご覧ください。
これは、すぐにはできない人もいると思いますので、そういった場合は環境を変える方が簡単です。
会話をしなくても問題ないような職場へ行くか、似たような感覚の人が多い環境を探してそこへ転職することを考えましょう。
理解されない
ギフテッドの人は考え方が一般的な考え方とは違うということが多々あります。
自分なりに考えて出した結論が周囲からは理解されないということもよくあるケースです。
対策
まず、理解されないのはある意味当然という感覚を持ちましょう。
ギフテッドの特徴である、平均と比べて突出した能力がある以上、その分野については平均的な能力を持っている方から理解するのは難しいです。
自分が得意でない分野について得意な人の話や言葉が理解できないというのは当然ですよね。
理解されないからといって否定されているわけではありません。あまり悲観的にならずそういうものだと受け入れるのも必要です。
もしどうしても理解されたい、理解されないということを受け入れたくないというのであれば、環境を変えましょう。
自分のことを理解してくれる人がたくさんいる環境を探してそこに向かいましょう。
もちろん、その環境を探すのに、変えるのに、労力は必要だと思います。
その労力と、理解されたいという気持ちを天秤に掛けて、自分の意思で責任を持って選択すればよいだけです。
生きていてつまらない
ギフテッドの人はその特徴から、少ない努力で成果をあげやすいです。
それによって「何をしてもつまらないと」思い込んでしまうことがあります。
私自身もこどもの頃に似たようなことを経験したことがあります。
その時の話はこちらの記事【ギフテッド当事者が語る授業の辛さ!私が無気力症候群になった理由】で触れております。気になった方はご覧ください。
対策
一言で対策をお伝えすると「井の中の蛙大海を知らず」ということを自覚することです。
これは私が改善した理由でもあるのですが、同じような特徴を持つのに自分より遥かに人生を楽しんでいる人に出会うというのがオススメです。
自分より優れた人を見つけ、自分は全然足りていないということを知るというのも効果的だと思います。
そうすれば、こういうタイプの人は自然と楽しくなってくるだろうと思います。
そのことに関してはこちらの記事【[無気力症候群]やる気ない人間が人生を楽しむようになったきっかけ】で触れております。当てはまる方はぜひご覧ください。
周りと合わせるのがつらい
統計的に女性に多いことだと思いますが、人間関係を重要視する方にこの悩みを持つ方が多いみたいです。
職場や、友人関係などで、周りの人たちと合わせないとならない。でも無理をしているので辛い。という方がいらっしゃると思います。
ギフテッドの人は平均と比べて離れた位置にいる(平均的な考え方とは違う考えを持つ)人が多いです。
その差が大きければ大きいほど、無理して平均的な位置に合わせるということが辛くなってしまいます。
対策
こういうタイプの方に、この言葉を伝えてもすぐには納得できないと思いますが、結論としては、「周りに合わせる必要はない」ということを理解するのが大事です。
「周りに合わせないといけない」と思い込んでいる人は多いです。
しかし、しなければならないことなんてありません。詳しくはこちらの記事【しなければならない、ということは何一つない。思い込みを捨てよう】をご覧ください。
周りに合わせないことによって起きてしまうかもしれないことが不安、ということは理解できます。
ただ、それは本当に起きてしまうことでしょうか。仮に起きたとしても、無理に周囲へ合わせてしんどい思いをしている現状よりも辛いことなのでしょうか。
今一度自問自答をしてみるのもオススメです。
孤独感が強い
これもギフテッドあるあるみたいですね。
周りの人と会話が噛み合わないといったことや、周りから理解されないといったことが関係してか、孤独感が強いギフテッドは多いらしいです。
私は当てはまらないのですが、ギフテッドの特徴としてはよく言われていることです。
ギフテッドの特徴に関して詳しく知りたい方はこちらの記事【ギフテッドの特徴について】をご参考ください。
ちなみに、私が当てはまらない理由ですが、遺伝子検査をしたところ「孤独感を感じにくい」という結果が出ていたので遺伝子的なものなのかも知れません。
詳しくはこちらの記事【ギフテッド(高IQ)は遺伝?遺伝子検査[ジーンライフ]の結果を公開します】で書いております。
対策
この対策としては、周りと比べないということですね。
その方法はこちらの記事【他人と比べてしまうのをやめる方法】でご紹介しておりますので、当てはまる方はご覧ください。
もし、それでも孤独感が減らないのであれば、お仲間を見つけることが効果的だと思います。
今の時代、ネットがあるのでSNSや専門のコミュニティなどを通じて似たような方との交流が可能です。
ギフテッドの方が抱える悩みというのは、マイノリティが故に共感されることが少ないです。
それが原因で孤独感が生じてしまうのであれば、自分の感覚と近い人達のコミュニティに所属するというのが効果的だと思います。
悩みが解決したらすること
悩みが解決したらあとは比較的簡単だと思います。
自分の得意を活かせることを探して、楽しい環境に身を置きましょう。
自分の得意を活かせることを探す
主に仕事に関してのお話になりますが、自分の得意が活かせることを探して、そこに行きましょう。(部署異動なり、転職なりをしましょう)
もちろん、現状に不満はないのであればそのままで問題ありません。
私は自身の特性が活かせるITエンジニアとして生計を立てておりますが、ITエンジニアはギフテッド(高IQタイプ)の方にはオススメです。
特に数学好きであれば一度は試してみることを強くオススメいたします。
その理由もこちらの記事【数学好きなギフテッドにプログラミングがおすすめな理由とは】でご説明しておりますので、ぜひご覧ください。
楽しい環境に身を置く
そして、何より大切なのが、楽しい環境に身を置くことです。
職場だけでなく、プライベートも全て、楽しい環境に身を置きましょう。
そのために必要な行動をしましょう。
そうすれば、人生が楽しくなります。