この記事ではギフテッド当事者の目線で[ギフテッドあるある]というのをご紹介して見たいと思います。
ギフテッドって何?という方はこちらの記事【ギフテッドとは】をご参考ください。
一応ギフテッド当事者たちのアンケート結果などを参考に、私も感じる「あるあるだろうな」ということをご紹介してみますが、実際に大多数がそういう経験をしているというデータがあるわけではありません。
「それってあなたの感想ですよね?」くらいの気持ちで楽しんでいただけたら幸いです。
目次
ギフテッドあるある(当事者目線)
生きづらさを感じる
これが1番対策を練るべきあるあるかもしれませんね。
もどかしさやつらい経験などはほとんどのギフテッドが感じていることだと思います。
下記のような調査結果もあるみたいです。
出典:ギフテッドとは?高いIQを持つ天才たち その素顔と苦悩に迫る – NHK クローズアップ現代 全記録
とはいえ、私の感覚としてはギフテッドの傾向を持たない方でも生きづらさを感じている方はたくさんいらっしゃると思います。
もしこの話を深くするのであれば、ギフテッドの傾向を持たない方のアンケート結果も比較してお話するべきだと思いますが、少なくとも多くのギフテッドも生きづらさを感じているとは言えるのではないでしょうか。
物事の仕組みや構造が知りたい
ギフテッドの傾向を持つ子には機械の構造や世の中の仕組みなどが気になる。と言う子は多いと思います。
おもちゃの分解をしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
矛盾や公平性などが気になる
矛盾していることや、不公平・不平等といったことが気になります。
それを周りからは正義感が強いと思われることもありますが、本人としてはただ納得がしたいという気持ちが強いというケースもあると思います。
覚えるのが得意というより、周りが覚えられない理由がわからなかった
記憶力が良いと言われることもありますが、本人に取ってはそれが当然の感覚なので、どちらかというと周りがすぐに忘れてしまうという感覚の方も多くいると思います。
あるいは自分が興味のないことは覚えられないので、「忘れやすい皆はいろんなことに対する興味が薄いんだな」という感覚を持つ子もいると思います。
ちなみに、私は映像記憶を持っていたのですが、映像記憶もあるあるとまでは言わないものの、珍しくはない話みたいですね。
理不尽に怒られたことがある(納得できる理由を教えてほしい)
先生や大人から理不尽に怒られたことがあるという経験はギフテッドに限らずのことだと思います。
しかし、この話がよく出てくる理由は、納得したいという気持ちが平均的な方と比べ強いがゆえに、その納得できなかった気持ちが強く残っているのだと思います。
教科書を見たらわかることをなぜ授業するのかという疑問を持つ
学校の授業が退屈というのは有名なギフテッドあるあるだと思います。
それだけでなく、どうして教科書に全部書いているのにわざわざ時間を費やして授業というものをするのだろうという疑問を持ったことがある方も多いのではないでしょうか。
関連記事:ギフテッド当事者が語る授業の辛さ!私が無気力症候群になった理由
習っていない解き方というだけでテストでバツにされたことがある
本や図鑑で得た知識や、自分で思いついた解法なのに、習っていないからという理由によりテストでバツにされた経験のある方も多いと思います。
先生に嫌われやすい(一部の先生にだけ気に入られる)
先生の間違いを指摘したり、授業を真面目に受けていない(飽きている)のに成績は良いことによって、授業態度が悪いと先生に嫌われるという経験をした方も多いと思います。
それでもごく一部の先生には理解されて、気に入ってもらえるというケースも少なくないのではないでしょうか。
人に教えるのが苦手(どうしてわからないかがわからない)
思考回路が平均的ではないため、他者のわからない理由がわからない。それゆえに教えることが苦手という方も多いと思います。
特に、こどもの頃は経験値が少ないので、大人よりその傾向があると思います。
自分がおかしい or 世界がおかしい と思ってしまう
これは性格によると思いますが、嫌でも自分が異質な存在だと自覚はするので、自分がおかしいか世界がおかしいかのどちらかに感じてしまうのだと思います。
自分だけがズルしているような気持ちになる
努力をせずに、周りと比べて高い成果を出してしまう経験が続くと、自分が何かズルをしているような、なんとなく後ろめたさに近い気持ちを抱いてしまう方もいると思います。
周りに合わせる癖がつく(できないふりをしたことがある)
自分の特性をそのまま出してしまうと、悪目立ちしたりすることがあるので、わざとできないフリをしたり、テストの点数を下げたことがあるという人もたくさんいると聞きます。
私自身も経験があります。
周りに合わせること(能力を抑えること)を続けることによって、こどもの頃持っていた能力が劣化したという経験を持つ方も多いと思います。
能力を抑えたほうが周りからの評価が高くなるという現象が起きる
自分の脳力を抑えて行動したほうが周りからの評価が高くなる。というおかしな経験を持つ方もいると思います。
これは、先を読む力が平均と比べ高いがゆえに、自分が気づいた懸念点や予測が周りから理解されず、もっと手前の段階の考えを出したほうが理解されて高い評価を得られてしまうという現象なのではないかなと思います。
夢の中でも頭がフル回転していることがある
日中、常に考えごとをしているというのはギフテッドあるあるだと思いますが、それが行き過ぎて、夢の中でまで思考が止まらないということを経験したことがある方もいるのではないでしょうか。
私自身も夢の中でまで詰将棋をしていたり、プログラミングを考えていたりと、起きても眠れた気がしないという経験をよくしております。
本当に話したいことは話せない(伝わらない)ので聞き手に回る
話が合う(話のテンポや興味が一致する)ことが少ないので、聞き手に回ることが多いというのもあるあるだと思います。
これは、幼少期に自分の話していることが周りに伝わらずもどかしさを感じた経験からそうなっていくというパターンが多いのだと思います。
口数少ないと思われがちだが、話が合う人とはめちゃくちゃ喋る
話が合う(苦なく話せる)人が少ないがゆえに、周りからは無口だとか喋るのが好きじゃないと思われることもあると思います。
しかし、実は話し好きで、思考が合う一部の人の前ではとてもおしゃべりになるという方も多いと思います。
おまけ。ギフ太に響いたギフテッドの言葉
今回の記事を書くにあたり他の方のアンケート回答を見ていたら、とても響いた言葉があったのでご紹介してみます。
小1の時点で小学校で学習する漢字はほぼ書けたのですが、「周りの児童に悪影響を及ぼすので、習っていない漢字は書いてはいけない」と言われ、連絡帳に書いた漢字を全て消して平仮名に書き直すように言われました。かけっこや縄跳びができる子は「速く走っちゃダメ」とか「二重跳び禁止」とか言われないのに、勉強が得意な場合はなぜ横並びにしなければいけないのか、子供ながらに不思議に感じていました(しかも、テストで順位を決めたり、ドリルでどれだけ早く終わったかは競争させるので、謎はますます深まりました)
出典:知られざる天才 “ギフテッド”の素顔 – 記事 – NHK クローズアップ現代 全記録
これは本当にその通りだなと感じました。
早く走れる子は何も言われないのに(むしろ褒められるのに)、早く頭が回転する子は足並みを揃えさせられる。
不思議ですよね。笑
最後に
今回はギフテッド目線でのあるあるというのをご紹介してみました。
周りからの印象と当事者側の目線での違いなどを感じていただけたら嬉しいです。
ギフテッドの特徴に関してもこちらの記事【ギフテッドの特徴について】でご紹介しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
もし親目線のギフテッドあるあるというのも需要がありそうでしたら書いてみたいと思います。