「ギフテッドの有名人」について知りたい方のために、当事者が選んだおすすめ有名人をご紹介いたします。
「ギフテッドの有名人」の確実な情報というのは他サイトの記事も含めて存在しません。その理由も後述しますが、どのサイトも「ギフテッドっぽい人」の情報を調べ集めてまとめているだけです。
そこで、どうせどこの記事を見ても確証がないなら、私の好きな有名人の中から、ギフテッド当事者の感覚的に「この有名人はギフテッドだろうな」と感じる方についてご紹介してみようと思います。
目次
はじめに
ギフテッドとは
ギフテッド教育の先進国であるアメリカ合衆国教育省は1993年に「同じ年齢、経験、または環境の他の人々と比較して、非常に高いレベルの成果を達成する、または達成する可能性を示している、卓越した才能を持つ子供や若者。」と定義しております。
“Children and youth with outstanding talent who perform or show the potential for performing at remarkably high levels of accomplishment when compared with others of their age, experience, or environment.”
– US Department of Education, 1993.https://sites.google.com/site/todayssped/idea/idea-categories/gifted-and-talentedただし、世界共通の定義は存在せず、アメリカでも州ごとに異なる基準を持っています。
日本でも明確な定義はなく、文部科学省はギフテッドのこどもについて「特定分野に特異な才能のある児童生徒」という表現を用いています。
病院やクリニック等の専門機関においてはIQが130以上の人をギフテッドと定義することが多いです。
しかし、IQの高さだけでなく、それ以外の能力(芸術や運動など)が突出していてもギフテッドと呼ぶため、総合的な判断が必要だとも言われております。
ギフテッドとは | ギフテッドブログ
詳しくはこちらの記事【ギフテッドとは】をご覧ください。
ギフテッドの有名人を知る際の注意点
「ギフテッドの有名人」について知る際の注意点としては、この記事を含め「ギフテッドの有名人」を紹介している記事はあくまで著者の主観であり正式な情報を発信しているというわけではないということを理解しておいてください。
こういったまとめ記事の多く(特に企業サイトのもの)は、そこに雇われているライターさんが情報を集め、「ギフテッドっぽいと言われている」「IQが高いらしい」という有名人をまとめたものがほとんどです。
なので、結果としてどの記事も同じような人物が紹介されてしまうという現象が起きております。
そこで、この記事では少し視点を変えて、私の好きな有名人の中からギフテッドの当事者目線で「この人はギフテッドだなと感じる有名人」をご紹介したいと思います。
学者・研究者
オードリー・タン
台湾のデジタル担当大臣で、元々はエンジニアとしてシリコンバレーで起業をしたり、Appleの音声アシスタント機能「Siri(シリ)」の開発に携わっていた方です。
コロナ禍では台湾にてマスクの在庫把握アプリの開発を先導して話題にもなりました。
出典:「ギフテッド 有名人」とは?オードリー・タンから学ぼう
オードリー・タンさんは同じITエンジニア(とくくるのも恐れ多いのですが)としても、人としても尊敬しており、非常に賢く優しい方という印象です。
詳細はこちらの記事【「ギフテッド 有名人」とは?オードリー・タンから学ぼう】でご紹介しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。
おすすめ書籍
成田悠輔
研究者・事業者・執筆者
夜はアメリカでイェール大学助教授
昼は日本で半熟仮想(株)代表
専門は、データ・アルゴリズム・数学・ポエムを使ったビジネスと公共政策(特に教育)の想像とデザイン
ウェブビジネスから教育・医療政策まで幅広い社会課題解決に取り組み、多くの企業や自治体と共同研究・事業を行う
出典:Yusuke Narita 成田悠輔
成田悠輔さんは、2022年にテレビやネットニュースで多く見かけたという方もいらっしゃると思います。
私はこの方が結構好きなのでネット番組などでよく対談動画などを拝見しているのですが、平均的な思考の域を超えている方だなと感じております。
ブラックジョークや揶揄したような表現を好む方という印象なので、深く物事を見ない方からの反発のようなクレーム的批判を受けたりはしていますが、発言している内容についてはとても真っ当なことを言っているように私は感じます。
ご本人のTwitter(@narita_yusuke)プロフィールや書籍の帯に書いてある「口にしちゃいけないって言われてることは、だいたい正しい」ということは私も強く賛同しております。
ご自身のプロフィールサイトに隠しリンクを仕込んでいたりする茶目っ気も好きです。
おすすめ書籍
中野信子
脳科学者/医学博士/認知科学者東日本国際大学 教授/京都芸術大学 客員教授出身地:東京都生年月日:1975年身長:158cm血液型:A型趣味:現代アート、読書(歴史、ミステリー)、香りを楽しむこと、スキューバダイビング、クレー射撃
出典:中野信子 < 株式会社ビッグベン
中野信子さんもテレビなどで見かけたことがあるという方も多いと思います。
この方の書籍を読んだことがあるのですが、映像記憶を持っていたらしく、私も元映像記憶保持者として勝手に親しみを抱いております。
ちなみに、映像記憶に関してはこちらの記事【映像記憶とは?元保持者が身に付ける方法を考えます】でお話しております。
話している内容もとても理にかなっていると言うか、思考のステップが近い感覚があるので、仮に話す機会があればきっと会話が弾むだろうなと勝手に感じております。
相手の思考速度を読み、それに合わせた会話ができるというのも見ていて感じます。
(今はもう違うかもしれませんが)実はウィッグの下が金髪だったり、ヘビメタが好きだったりするところも私の推しポイントです。
おすすめ書籍
落合陽一
メディアアーティスト。1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター センター長、准教授・JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表。
出典:Biography | 落合陽一公式ページ / Yoichi Ochiai Official Portfolio
落合陽一さんも一時は“現代の魔法使い”や“メディアアーティスト”としてテレビなどによく露出されてていたので、見かけたことがあるという方もいらっしゃるかもしれないですね。
この方の対談を何度か見たことがあるのですが、思考の速さや、話の構成などからIQの高さを強く感じたのを覚えています。
好奇心の強さや、自分視点の考え方がギフテッド特有のそれだなという印象を受けました。
おすすめ書籍
競技者(アスリート・マインドスポーツ選手)
武井壮
陸上競技・十種競技の元日本チャンピオン。
出典:武井壮(たけいそう) オフィシャルサイト 目指せ!百獣の王!【So Takei Official Site】
十種競技で数々の国内タイトルを獲得し(十種競技の100mのベスト10秒54は今も破られない十種競技においての日本最高記録)、
独自の『パーフェクトボディーコントロール』理論をもって、ゴルフ・野球・ボクシング・陸上・柔道などさまざまなスポーツにチャレンジし続け、
いまもなお、地上最強の百獣の王をめざして日夜トレーニングをつづけている。
アスリートチーム「EARTHLETES」代表。
武井壮さんは、キングオブアスリートとも呼ばれる十種競技の元日本チャンピオンなので、運動の才能が素晴らしいのだと思う方が多いとは思いますが、私としてはそこに至った考え方がギフテッドっぽいなと感じております。
こちらの記事【ギフテッドの運動能力について当事者が考察】でも触れておりますが、独自の理論が非常に理にかなっており、その考え方がとても素晴らしいと感銘を受けたのを覚えております。
彼の理論体系が書籍などでまとめられた際はぜひ読んで見たいと思っております。
藤井聡太
藤井聡太(フジイ ソウタ) 棋士。 2002年7月19日生まれ、愛知県出身。A型。5歳の時に将棋を始める。2011年、『小学生倉敷王将戦』で優勝を飾る。16年、加藤一二三の最年少棋士記録を62年ぶりに更新し、14歳2か月でプロ入りを果たす。17年、29連勝し、歴代最多を記録。また、通算50勝で最年少記録を更新。これをきっかけに、将棋ブームを沸き起こした。18年5月、史上最年少の15歳9ヶ月で七段に昇段。
出典:藤井聡太のプロフィール | ORICON NEWS
藤井聡太さんは、史上最年少記録を更新した棋士として一躍有名になったのでご存じの方も多いと思います。
彼は、AIを駆使した練習をいち早く取り入れたことが知られています。
その能力は棋士としての戦績からも疑いようのないものですが、それだけではなく、インタビューに対する回答などの端々からも思考力の高さを感じます。
こども時代にキュボロを愛用していたというのもIQが高いのが間違いないだろうと感じる理由の1つです。
おすすめ書籍
アーティスト(芸術家・漫画家)
上原ひろみ
1979年静岡県浜松市生まれ。
6歳よりピアノを始め、同時にヤマハ音楽教室で作曲を学ぶ。
17歳の時にチック・コリアと共演。1999年にボストンのバークリー音楽院に入学。在学中にジャズの名門テラークと契約し、2003年にアルバム『Another Mind』で世界デビュー。
出典:上原ひろみ オフィシャルサイト
上原ひろみさんは、私の一番好きなジャズピアニストです。
東京オリンピックの開会式で市川海老蔵さんと共演したピアニストと言われるとピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。
ピアニストの才能はもちろんのことなのですが、彼女の好きなことに没頭する力や好奇心の強さというのがギフテッドの特徴に強く合致しているなと感じております。
おすすめCD
士郎正宗
サイバーパンク的世界観とメカニックの緻密な描き込みから、国内はもとより海外でも人気が高い男性漫画家。代表作はメジャーデビュー作「アップルシード」(1985年)、「攻殻機動隊」(89年)シリーズなど。後者は95年に押井守に劇場アニメ化された。近年はイラストレーターとしての活動が主になっている。
出典:【士郎正宗】プロフィール(年齢) – エキサイトニュース
士郎正宗さんは、「攻殻機動隊」という漫画作品の作者です。
「攻殻機動隊」というと押井守さんが監督したアニメ・映画が有名ですが私としては漫画版がオススメです。
アニメ版も作品としては面白いですし、大多数の方への受けの良さは間違いなくアニメ版のほうが高いとは思います。
しかし、この漫画は漫画好きな方(特に細かい描写や緻密な設定が好きな方)やギフテッドの方に多く見られる”深い思考が好きな方”にはとてもオススメです。
ただ、一般受けはしない作品だとも思いますので、深い作品を読みたい方やギフテッドチャイルドを持つ親御さんであればプレゼント用に購入ご検討していただいても良いのかなと思います。
ちなみに、この漫画は1回読んだだけで完全に理解するのはほぼ不可能だと思っております。
逆に言えば何度読んでも味がする作品であると考えております。
ほとんど漫画のオススメになってしまいましたが、この漫画を描いたということが、この士郎正宗さんはギフテッドに違いないと私が思う理由です。
おすすめ漫画
ビジネス(起業家・経営者)
イーロン・マスク
イーロン・マスク(Elon Musk)さんは、アメリカの起業家、技術者、投資家であり、ペイパル(PayPal)やテスラ(Tesla)やスペースX(SpaceX)などの企業の創設者として知られています。
最近でいうと、ツイッター(Twitter)を買収したり、ChatGPTを作ったOpenAIの共同創始者としても有名です。
ChatGPTに関してはこちらの記事【人工知能(AI)にギフテッドについて色々と聞いてみた[ChatGPT]】をご参考ください。
周囲が理解できないほどの能力・行動力を持ちながら言動に一切の迎合がないので、社会的な発言や行動に批判が集まることもありますが、そういう批判も全く気にしていないであろうところも私が好きな理由です。
世界を変えようと本気で行動している最前線の人物と私は思っているので陰ながら応援しております。
おすすめ書籍
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ご紹介した有名人について気になった方はご紹介しているおすすめの書籍などを読んでいただければより詳しい人物像がわかると思います。
またギフテッドについて興味を持った、もう少し特徴を知りたいと言う方はこちらの記事【ギフテッドの特徴について】をご覧いただければと思います。
繰り返しますが、「ギフテッドの有名人」というのは本人が検査して公表していない限り周りからはわかりません。
私の記事も含め、どのサイトの内容も推測でしかないというのを頭の片隅にでも入れておくのが良いのかなと思います。