この記事では「話が噛み合わない」ことの原因とその対策についてご紹介いたします。「話が噛み合わない」と悩んでいる方や、IQの差だけが原因だと思い込んでいる方はぜひご覧ください。
ギフテッドの中にはIQの高さが原因で他の人と「話が噛み合わない」と悩んでいる人も多いと言われております。
しかし、私は「話が噛み合わない」ということに関して必ずしもIQの差だけが原因ではないと考えております。
そこで、この記事ではその他の原因や対策についてお話したいと思います。
ギフテッドって何?という方はこちらの記事【ギフテッドとは】をご参考ください。
目次
話が噛み合わないとは
まず最初に、「話が噛み合わない」という言葉の意味を確認しておきましょう。
Weblio辞書の実用日本語表現辞典には下記のように記載されております。
話がかみあわない
話題や論点などがすれ違っていて、会話や議論がうまくいかないこと、またそのさまなどを意味する表現。
出典:Weblio辞書
ポイントは、「論点などがすれ違って会話がうまくいかない」ということですね。
相手の言葉が理解できない・話す気がないということではなく、お互いに話そうとする意思はあるがうまくいかない。という状況だと思います。
この記事でも、そのすれ違いの原因と対策についてお話したいと思います。
話が噛み合わない原因
お互いに話す意思があり、知識のズレもないのに会話がうまくいかないときは、主に下記のような原因があると思います。
- IQの違い
- 話したい内容の違い
- どう話を進めたいかの違い
IQの違い
冒頭でIQの違いだけじゃないと書きましたが、もちろんIQの違いというのも話が噛み合わない原因の1つではあると思います。
二人三脚においての歩幅の違い
詳しくはこの記事【IQの高さとは、身長のようなもの!誇るべきではないその理由とは】の中で触れているのですが、IQの違いは身長の違いのようなものだと私は考えています。
そして、会話におけるIQの違いというのは、二人三脚をするときの歩幅の違いのようなものだと思っています。
歩幅が違うということを無自覚であったり、配慮をしないで二人三脚をしていたら転んでしまいますよね。
IQの違いで話が噛み合わないというのはそれと同じようなことです。
話したい内容の違い
話したい内容が実は違う(お互いの認識がズレている)というのも、話が噛み合わない原因の1つだと思います。
二人三脚においての進みたい方向の違い
二人三脚の例に合わせるのであれば、お互いの進みたい方向(ゴールの方向)が違うようなものです。
自分と相手の進みたい方向が違うのに、進もうとしている方向がお互い同じだと思い込んで二人三脚をしていたらうまく歩けないのは想像がつきますよね。
特に男女のすれ違いでよくあるのがこのパターンだと思います。
解決したい男性と共感して欲しい女性の場合、目指すべき方向が違いますよね。
その方向が違っていたら、話が噛み合わないのも当然だと思います。
どう話を進めたいかの違い
どう話を進めたいかの違いというのも話が噛み合わない原因の1つだと思います。
これは思考回路の違い(話の組み立て方の違い)とも言えるでしょう。
二人三脚においての歩みたい道筋の違い
上と同じく二人三脚の例に合わせて話すなら、歩みたい道筋の違いと言えると思います。
同じ目的地を目指すとしても、回り道をするのが好きな人もいれば最短でゴールにいきたい人などその進み方は人それぞれだと思います。
中には、真っ直ぐ進むより、右へ左へとジグザグに進む方が好き(話を脱線しながら進むのが好き)という方もいます。
実際の二人三脚のように、道筋が決まっている場合は歩幅に大きな違いさえなければ、問題ありません。
しかし、会話の場合は道筋が決まっていません。
思考回路は人それぞれなので、そこが大きく違う相手だと、意識して合わせない限り会話が噛み合わないというケースが発生してしまいます。
話が噛み合わないときの対策
IQの違いが原因の場合
IQの違いが原因の場合、これに関してもこちらの記事【IQの高さとは、身長のようなもの!誇るべきではないその理由とは】で解説していますが、1番多いケース(IQの差がそこまで大きくない)場合はお互いに歩み寄れば、解決できます。
しかし本当にIQの違いが原因であって、一定以上の差がある場合はIQの高い側が合わせる必要があります。
注意すべき点は、本当にIQの違いが原因か見極めることです。
この記事でもお伝えしているように、話が噛み合わない原因はIQの違いだけではありません。
他の原因の場合もあれば、原因が複数の場合もあります。
話が噛み合わない原因については意識さえすれば気付けることだと思いますので、そこをしっかり見極めましょう。
話したい内容の違いが原因の場合
話したい内容の違いが原因の場合、話したい内容やお互いの目的を確認するのも大事です。
何について話しているのか、何のために話しているのか、意外と互いの認識が違うということはあると思います。
上述した男女のすれ違いの例に合わせるのであれば、相手が解決しようとしているのか、ただ会話をしたい(話を聞いて欲しい)だけなのか、それが互いに共通認識となっているだけでも全然違います。
相手の求めていることを見極めて話すということを意識していれば、話が噛み合わないというケースは減らせるはずです。
大事なのは、自分の都合を相手に押し付けないことです。
お互いが違うことを話したがっているのに、それを相手に押し付けたら話が噛み合わないのは当然です。
相手が解決を望んでいず、話を聞いて欲しがっているだけなら、聞いてあげましょう。
逆に、自分はただ話を聞いて欲しいだけなのに相手が解決しようとしてくるのであれば、「話を聞いてほしいだけ」ということをちゃんと伝えてあげましょう。
自分の都合を察してほしいと相手に求めるのではなく、お互いに歩み寄ることが重要なポイントです。
どう話を進めたいかの違いが原因の場合
どう話を進めたいかの違いが原因の場合、まずは相手の思考回路(どう進めたがっているのか)を理解することです。
そして、話を噛み合せたいと思うのであれば、お互いに譲歩できるところは譲歩して、相手の理解がしやすい組み立て方に合わせて会話することが大事です。
こちらも1つ例を出すと、一般的な男女の場合、男性は話の脱線を嫌い、女性は話の脱線を気にしない傾向があります。(もちろん当てはまらない人もいますが)
そういう傾向の男女で会話をする場合、下記のような意識を持つだけでも効果が期待できます。
- 男性が女性に合わせるなら話が脱線しても受け入れてあげる
- 女性が男性に合わせるなら話の脱線をなるべく避ける
まとめ
「話が噛み合わない」と感じるとき、それは自分だけが原因でも相手だけが原因でもありません。
どちらかが悪いということではなく、お互いのズレが原因です。
大事なのは、何かのせいにすることではなく、原因を見極め対処することです。
そして、どの対策にも共通することはお互いに歩み寄るということです。
それさえ意識できれば、他者との会話が噛み合わないと感じることも少なくなるでしょう。