ギフテッドの診断について


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ギフ太

(2E型ギフテッド・ITエンジニア)

ギフテッド当事者の体験談や考え方を発信しております。
ピアノと育児を楽しむ2児の父です。

こんにちは。ギフ太です。
「何より大事なのは、人生を楽しむこと」


ギフテッドの診断について興味がある方のために、一般的な検査の仕方や診断を受けられる機関のご紹介をしております。
ギフテッドって何?という方はこちらの記事【ギフテッドとは】をご参考ください。

ギフテッドの診断基準

ギフテッドの診断において医学的な診断基準はありません。

日本でも明確な定義はなく、文部科学省も下記引用のように説明をしております。

特定分野に特異な才能のある児童生徒に対する教育に関し、学校において特異な才能をどのように定義し、見いだし、その能力を伸長していくのかという議論はこれまで十分に行われていない状況にあります。

出典:5.児童生徒の発達の支援:文部科学省

文部科学省はギフテッドのこどもについて「特定分野に特異な才能のある児童生徒」という表現を用いているいのですが、その「得意な才能」についての定義も決まっていない、つまり診断基準も決まっていないということを公表しております。

ギフテッド教育の先進国であるアメリカでもギフテッドの定義は州によって異なっており、国際的に統一されたギフテッドの基準や定義はないというのが現状です。

日本におけるギフテッドの診断方法

日本における(専門機関や医療機関などによる)ギフテッドの診断方法は、IQテストや学校の成績、専門家による面接などを含め、総合的に判断されることが一般的です。具体的には、以下のような方法があります。

  1. IQテスト
  2. 学校の成績
  3. チェックリスト
  4. 面接

IQテスト

IQテストは、知能を測定するために行われるもので、一般的に高いIQを持つ人はギフテッドとされることがあります。(130以上とする場合が多いです)

日本では、WISC-IVやWISC-V(ウェクスラー式知能検査)などのテストが一般的に使用されています。

学校の成績

学校の成績は、ギフテッドであることを示す重要な指標の一つとされております。

一般的に、高い学業成績を残す生徒がギフテッドである可能性が高いとされています。

チェックリスト

親や教師、本人などが回答するチェックリストも、ギフテッドの診断に用いられることがあります。

面接

専門家による面接も、ギフテッドの診断に用いられることがあります。

面接では、言語能力や社会性、創造性など、IQテストや学校の成績では測定できない能力が評価されます。


これらの方法を総合的に判断し、ギフテッドかどうかを判断することが多いです。

ただし、診断方法は医療機関や専門家によって異なる場合があるため、詳細については専門家にご相談することをおすすめします。

日本におけるギフテッド診断を受ける必要性

今の日本でギフテッドの診断を自発的に受けにいく必要性はない、と私は考えております。

詳しくはこちらの記事【ギフテッドかもしれないと思ったら】で解説していますが、その理由は「ギフテッドかどうかに関係なく、周りが対応してあげるべきことは変わらない」と考えているからです。

本来ギフテッド診断が生まれた理由は、平均より高い能力が原因で辛い思いをしているこどもたちを救うためだと思います。

ギフテッドと診断されたこども達に適切な教育や環境を用意してあげる。そのための診断のはずです。

アメリカのようにギフテッド教育が日本より整っている場合、その環境に属するための資格として診断書(または専門のテスト結果等)が必要なケースもあります。

しかし、今の日本においてはそのようなギフテッドに適した環境も少なく、診断書が必要なケースはないと認識しております。少なくとも私は知りません。

それゆえに、わざわざギフテッド診断を受ける必要はないと考えております。

もし日本でも診断書が必要だという情報がありましたら、すぐに訂正いたしますのでご存じの方はご連絡いただけると助かります。

もちろん、何か悩みを抱えたお子さんが専門機関へ行って検査をした結果、ギフテッドと診断されたというケースであれば何も問題ないでしょう。

その場合は、それを機にお子さんの個性に向き合い直して、適した接し方をしてあげればいいと思います。

しかし、親がただ気になるという理由でこどもに検査を受けさせてみるというのは、親の虚栄心を満たすことくらいにしか効果がないと思うので必要ないと考えております。

診断されようがされまいが、ギフテッドの特徴を持っているのであれば、その個性に合わせて接してあげるのが大事です。

とはいえ、何か別の理由でギフテッドの検査をしたいという方もいらっしゃるかもしれませんので、専門機関についても一応ご紹介しておきます。

ギフテッドの診断・検査をしてくれる機関(病院・クリニック)

ブレインクリニック(東京都新宿区,中央区・愛知県名古屋市大阪府大阪市

ギフテッドについての知見がある機関で、WISC-Ⅳ(ウェクスラー式知能検査)とQEEG検査(定量的脳波検査)に対応しているとのことです。

東京だけでなく、名古屋と大阪にもクリニックがあるみたいですね。

こどもも大人も対応しているみたいなので、気軽にご相談できるのかなと思います。

どんぐり発達クリニック(東京都世田谷区)

どんぐり発達クリニックはこども専門で主に発達障害などで悩みを抱えている方を受け入れているクリニックなのですが、こちらの院長は「ギフテッド研究所」というNPO法人の代表でもある方です。

そのためギフテッドにも非常に詳しいクリニックだと思うのですが、こちらは下記注意点があります。

注意点

  • 初診は初診予約時に中学2年生まで。
  • ギフテッドの診断のみはお断り。日常生活で困りごとのあるお子さんのみ診療

ですので、こちらのクリニックはお子さんが2E型のギフテッドかもしれない、あるいは何かしらの特性が原因で悩みを抱えているという場合には良い選択肢になるかなと思います。

2Eって何?という方はこちらの記事【ギフテッドの2Eについて】をご参考ください。

(専門機関の追加や削除のご要望があれば対応いたしますのでご連絡ください。)

最後に

今の日本において、ギフテッドの診断は悩みを抱えている人が受けるもので、悩みを抱えていない人が自発的に受ける必要はないと思います。

もし診断は不要だけれど、ギフテッドの傾向を持っているのか知りたいという方はこちらのチェックリスト【ギフテッドに関連する特徴のチェックリスト】で簡単なチェックが可能です。

また、ギフテッドの特徴について詳しく知りたいという方はこちらの記事【ギフテッドの特徴について】でご紹介しております。

大事なことは診断を受けることではなく、その傾向を持っていると自覚をしたときに適切な対処をすることです。

ギフテッドであろうがなかろうが、悩みを抱えている方がラクになることを願っております。


最後までご覧いただきありがとうございます。

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