ハイリーギフテッド(Highly Gifted)とは何か、そして何のためにカテゴライズ(区分け)をするのかについてのお話です。
突然ですが、ハイリーギフテッドという名称を聞いたことはございますか?
私は知らなかったのですが、Googleにてギフテッド関連の検索ワードを調べたところ「ハイリーギフテッド」という語句があったので調べてみました。
どうやら、ギフテッドをIQの数値でカテゴライズする考え方があり、「ハイリーギフテッド」はその中の一つみたいです。
本記事ではこの「ハイリーギフテッド」とそのカテゴライズの意味について考えてみたいと思います。
目次
そもそもギフテッドとは
ハイリ−ギフテッドの話の前にそもそもギフテッドとは?と疑問をお持ちの方はこちらの記事【ギフテッドとは】をご覧ください。
そちらの中でも書いておりますが、ギフテッドの定義は曖昧で、考え方によってその定義も変わるそうです。
私自身もIQ検査は受けたことがあるのですが、実はギフテッドの検査というものを受けたことはありません。日本ではギフテッドにおいてIQが130以上であることが指標の一つとして挙げられることが多いみたいなので、便宜上ギフテッドと名乗っているに過ぎません。
ここだけの話、自分がギフテッドかどうかに関してはどうでもいいといいますか、わざわざ自称するのも恥ずかしいのですが、SEOのため(人を呼ぶため)にギフテッドという自分がたまたま該当していた言葉を利用しているとうのが本音です。 ”高IQ”や”平均から離れた才能”を持つことによって悩みを抱えている方々、あるいはその親御さんがこのブログに来て、何か人生が好転するきっかきになってくれたら嬉しいなと思いブログを始めたのですが、そのための橋渡し的キーワードとして使えるなって思ったのがギフテッドという言葉を使う一番の理由です。
ハイリーギフテッドとは
https://www.hoagiesgifted.org/underserved.htm
Level IQ Range Prevalence Mildly (or basically) Gifted 115 – 129 1:6 – 1:44 Moderately Gifted 130 – 144 1:44 – 1:1,000 Highly Gifted 145 – 159 1:1,000 – 1:10,000 Exceptionally Gifted 160 – 179 1:10,000 – 1:1 million Profoundly Gifted 180+ Fewer than 1:1 million
上の表は海外のとあるサイトからの引用なのですが、「ハイリーギフテッド」とはこの表の「Highly Gifted」のことですね。IQの範囲でいうと145〜159、その割合は1000人に1人〜1万人に1人の割合とのことです。
「定義はわかったけど、ハイリーギフテッドに該当する人が実際にどんな感じの人なのか知りたい」と思ったあなた、ご安心ください。
本当に偶然なのですが、私がちょうどこのハイリーギフテッドの条件に当てはまっていたので、当ブログを読んでいただくことによって、ハイリーギフテッドの生態(どんな人間か、何を考えているのかなど)について多少なりともわかるのではないかと思います。
プロフィールも書いておりますので、気になる方はこちら【ギフ太のプロフィール(自己紹介)】もご覧ください。
ということで、若干宣伝っぽくなってしまいましたが、よろしければ他の記事もご覧いただけると嬉しいです。
何のためのカテゴライズか
この表を見るとわかりますが、全部で5つのカテゴライズ(区分け)がされておりますね。
これはいったい何のためのカテゴライズでしょうか。その意味について考えてみます。
意味のないカテゴライズが差別や偏見の要因にもなりえるというのは研究者の方であれば把握されているでしょう。それでもカテゴライズをするからには意図があるのだと思います。
どうしてIQでカテゴライズをしているのか、それは教育のためであると私は思います。
IQとは簡易的に表現すると実年齢と知的年齢の差から導き出されるものです。
どうしても実年齢で教育内容を分ける現在の教育だと、IQの高さが平均値から離れている人はその教育内容には合いません。
知的障害とカテゴライズされる人達向けの教育制度があるのと同様に、ギフテッド(高IQ)向けの教育制度を充実させようという風潮がありますよね。
しかし、表を見るとわかる通り、ギフテッドの中でもそのIQの差はかなり大きいです。
世の中の約95%の人はIQ70–130の間に収まると言われております。
その中でも、IQが低い人(70)と高い人(130)では50もの差がありますよね。
表の「IQ Range」という項目を見ると、ギフテッドとカテゴライズされる人の中でも50以上のIQ差が生まれることもあるというのがわかります。
なので、本当の意味で全ての人に合わせた教育を考えるのであれば、ギフテッドと一つにせず、その子にあった教育レベルで学習させてあげることが大切なのだと思います。
ちなみに、こちらの記事【IQの高さとは、身長のようなもの!誇るべきではないその理由とは】で述べているように、IQの高さはただの特徴です。優劣をつけるものではありません。
もちろん研究者の方や現場の人もそういったことは理解したうえでいろいろとお考えだと思いますし、それを完璧に実現するのも現実的にはかなり難しいだろうということは想像ができます。
なので、重要なのは一般の方やギフテッドの子を持つ親御さんが、このこと(ギフテッドの中でも人によって程度の差がかなりあるということ)を理解して接してあげる・考えてあげることなのだと思います。
まとめ
「ハイリーギフテッド」とはギフテッドをIQの数値でカテゴライズしたうちの一つ。
ギフテッドと一言でいっても、そのIQの差は人それぞれ。
大切なのはカテゴライズをすることではなく、人それぞれ違うということを周りが理解し、その子に合わせた教育や機会を与えてあげること。
お子さんに対しての接し方に関してはこちらの記事【赤ちゃんは皆ギフテッド!才能を枯らさない育て方】も参考になるかなと思います。よろしければご覧ください。