データの見方がイマイチわからないという方や、情報を正しく得たいという方はご覧ください。
データの見方がわかれば、今よりも情報が上手に受け取れるようになると思います。
情報の上手な受け取り方に関してはこちらの記事【情報の上手な受け取り方】でお話していますので、併せてご覧ください。
目次
データを正しく見るとは
データを正しく見るとは、アンケートや市場調査によって得られた情報が示している事実を正しく認識するということです。
これができれば、より情報を上手に扱えるようになると思います。
データは見方によって印象が変わる
データは見方(捉え方や認識方法)によって印象が変わります。
情報発信者が意図的に見せ方を発信者の都合に寄せているときもあれば、受け手が勘違いや自分に都合の良い内容に変換して認識してしまうこともあります。
そういったバイアス(偏り)が起きてしまうと、相手の都合の良い方向へ誘導されてしまったり、間違った判断というのをしてしまうことに繋がります。
そうならないために、データを正しく見る力というのが必要になってきます。
データを正しく見るために抑えておくべきポイント
では、データを正しく見るために、具体的にどういうことを意識すればよいのかについて私が意識しているポイントについてご紹介してみます。
- 平均値と中央値の違い
- サンプル数がいくつか
- 調査対象の範囲
- 比較対象のデータも見比べる
- 標準偏差(こういう話が好きな人は)
平均値と中央値の違い
まずは、平均値と中央値の違いを知っておきましょう。
平均値
平均値とは、データを足しその合計値をデータの数で割ったものです。
中央値
中央値とは、データを大きさ順に並べたときにちょうど真ん中にあたる値です。
平均値はずば抜けて高い人がいることによって引き上げられたり、その逆に極端に低い人がいたら引き下げられたりしてしまうことがあります。
逆に、中央値というのは真ん中の値を知ることができるのですが、その反面真ん中以外の値が変わっても中央値は変わらないので、全体の変化をとらえることができません。
そこを把握しておいて、状況に合わせて使い分けたり、誤解しないように認識することが大事ですね。
余談ですが、データ分析などの分野では最頻値という、もっとも頻度が高い値を参考にすることもあります。
サンプル数がいくつか
データのサンプル数(取得した全体の数)も大事ですね。
いくら平均値や中央値がデータとしてあったからといって、サンプル数が3つしかなかったら意味ないですよね。
例えば、サンプル数を無視すると、ある大会に参加したら参加者が自分しかいなくて優勝してしまったみたいな話にも気付けなくなります。
ちなみに、このサンプル数というのは数式でNとして表すことが多いので、サンプル数がその人だけだよね?と言いたいときに「それってN=1の話だよね?」みたいに言う方もいらっしゃいます。
よくいる自分の体験をあたかもすべての人が当てはまるように考えてしまっている人は、この認識が甘いのが関係していると思います。
全体の数がいくつなのかは常に意識しておきましょう。
調査対象の範囲
調査対象の範囲というのも重要です。
これは、そのアンケートや調査を誰を対象にしたものかということです。
対象者を無差別に選んだ場合は世間の平均値などを把握しやすいですが、逆に調査対象が限定する場合はそのデータの内容に偏りが出るのは当然ですよね。
ただ、これの難点は基本的にアンケートや調査に答えてくれる人間からしかデータを取れないということです。
いくら世代や性別を無差別にしたところで、アンケートや調査に答えてくれる中の答えであるというのは変えられません。
今であればデジタルのサービスから勝手にデータを把握するということもありますが、それも結局はデジタルのサービスを利用している人のデータに過ぎません。
そういう意味で本当に世間の声を調査するというのはとても難しいことなのだと思います。
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比較対象のデータも見比べる
データを見るときに、比較対象を意識することも重要です。
例えば、30代成人男性の平均年収を知ったところで、同世代の女性や同じ男性の違う世代、あるいは海外のデータなどと見比べないと、それが他と比べ高いのか低いのかわからないですよね。
また、「この投資は手堅く年利20%の利益を狙えます」と誘われたとします。
このとき、まともに投資経験のある方でしたらすぐに詐欺だと気付きますが、一般的に安全だとされている投資手法の利率というのを知らなかったら気付けませんよね。(ちなみに比較的安全だとされているインデックス投資の年利が良くて5%前後です)
それくらい、比較データというのは重要なので、こちらも意識しておきましょう。
標準偏差(こういう話が好きな人は)
標準偏差については、別に詳しく知らなくても問題はないと思いますが、今回挙げた話や数字が好きな人は一度把握しておくのもオススメです。
これに関してはここで簡潔に説明するのが大変なので、興味のある方は他サイトの紹介にはなりますが、こちらの記事【標準偏差とは?初学者向けに意味から求め方までわかりやすく解説】などが参考になるかなと思います。
データを正しく見て上手に情報を得よう
冒頭でも触れておりますが、データを正しく見ることができれば、情報を上手に受け取れるようになります。
そうすれば、今よりも人生の選択肢が増え、幸せになる可能性も高まるでしょう。
もし、こちらの記事【情報の上手な受け取り方】をまだお読みでない方は、ぜひ続けてご覧ください。